国立療養所星塚敬愛園

国立療養所星塚敬愛園

国立療養所星塚敬愛園は、鹿児島県鹿屋市星塚町に所在する厚生労働省の施設等機関である国立ハンセン病療養所です。1935年（昭和10年）の開設以来、ハンセン病の医療と患者の生活を支える重要な役割を担ってきました。

概要

設立: 1935年10月28日
診療科: 内科、外科、整形外科、皮膚科、眼科、耳鼻いんこう科、歯科
敷地面積: 372,972平方メートル
在園者数: 289名（2006年時点）

星塚敬愛園は、他のハンセン病療養所と比較して、開設当初から高い塀が設置されていなかった点が特徴的です。これは、当時の衆議院議員であり、後に鹿屋市長を務めた永田良吉が誘致に尽力したことが大きく影響しています。また、園の名前である「敬愛」は、西郷隆盛の「敬天愛人」の思想に由来しています。

歴史

1933年：鹿児島県にらい療養所設置方針が決定（定数300名）。
1934年：予算35万円が決定。
1935年10月28日：星塚敬愛園の開園式が挙行。初代園長には林文雄が就任。11月2日には最初の患者が収容されました。
1936年1月8日：学齢期の児童のために敬愛学園が設立。
1936年4月5日：安村追放事件が発生。
1944年3月18日：塩沼英之助が園長に着任。
1945年3月18日、6月8日、8月12日：爆撃を受け、死者2名、重傷者1名（後に死亡）を出す。
1946年4月：園内通用券が日本銀行券と交換完了。
1947年11月2日：園内で第20回らい学会が開催され、特にプロミンの効果について発表がありました。
1948年8月：プロミン注射が開始。
1951年12月1日：大西基四夫が園長代理に発令。
1955年1月1日：大西基四夫が園長に発令。
1957年9月10日：宮田唯夫が園長に着任。
1964年5月1日：宮田唯夫が長島愛生園へ異動。東家斉が園長に着任。
1975年12月31日：大島新之助が園長に発令。
1984年1月1日：鈴木正和が園長に就任。

所在地

鹿児島県鹿屋市星塚町4204

関連情報

国立療養所星塚敬愛園
日本ハンセン病学会
* らい予防法違憲国家賠償訴訟

星塚敬愛園は、ハンセン病の歴史と人権について考える上で重要な場所です。療養所の歴史を学び、ハンセン病問題に対する理解を深めることが大切です。

注記: 在園者数は2006年時点の情報であり、現在は変動している可能性があります。最新の情報は、国立療養所星塚敬愛園の公式サイト等でご確認ください。

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