国立知的障害児施設

国立知的障害児施設について

国立知的障害児施設は、かつて厚生労働省の管轄下にあった、重度の知的障害を持つ児童や、視覚・聴覚・言語に障害のある知的障害児を対象とした国立の障害者施設でした。この施設は、児童福祉法に基づき、入所する児童の保護と指導を行うことを主な目的としていました。

施設の役割

この施設の主な業務は以下の通りです。

1. 入所児童の保護・指導:
重度の知的障害を持つ児童、または視覚・聴覚・言語に障害を持つ知的障害児で、児童福祉法に基づく施設給付決定を受けた、あるいは措置を受けた児童を入所させ、保護と指導を行っていました。

2. 全国の施設への貢献:
全国の知的障害児施設における、知的障害を持つ児童の保護および指導の質の向上に寄与するための事業を行っていました。

組織構成

施設には、施設長と次長が置かれ、以下の4つの課が設けられていました。

庶務課: 職員の人事、公印の保管、文書管理、会計、物品管理、施設の維持管理、児童の食事に関する事務を担当しました。
調査課: 児童の入退所手続き、作業実習の調整、ボランティアの育成と活用、地域社会との交流、知的障害児の保護と指導に関する調査研究、資料収集・作成・頒布、知的障害児保護指導職員養成所の運営を担当しました。
指導課: 児童の生活指導、作業指導、その他の保護と指導に関する業務を行いました。
医療課: 児童の治療教育、診療、保健衛生に関する業務を担当しました。

施設の所在地と名称

国立知的障害児施設は、国立秩父学園（埼玉県所沢市）として設置されていました。

知的障害児保護指導職員養成所

国立知的障害児施設には、知的障害児保護指導職員養成所が併設されていました。この養成所は、知的障害児施設で働く職員や社会福祉に従事する職員の養成と研修を行い、専門的な知識と技能を持った人材育成に貢献していました。

名称の変更

平成22年4月1日の厚生労働省組織令の一部改正により、国立知的障害児施設は「国立児童自立支援施設」に名称が変更されました。この変更は、施設の役割と対象とする児童の変化を反映したものです。

関連情報

官報: 名称変更に関する情報が掲載されています。（官報(名称の変更)(平成22年4月1日付)）
国立秩父学園: 施設に関する情報が掲載されています。（国立秩父学園）
厚生[労働省]]組織令: 施設の設置根拠となる法令。（[厚生労働省組織令 - e-Gov法令検索）
厚生[労働省]]組織規則: 施設の組織に関する法令。（[厚生労働省組織規則 - e-Gov法令検索）
* 厚生[労働省]]: 施設を所管する省庁。（[厚生労働省）

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