国道28号

国道28号概要

国道28号は兵庫県神戸市中央区から始まり、淡路島を経由して徳島県徳島市に至る一般国道です。この道路は、本州と四国を直接つなぐ重要な路線であり、特に淡路島内では生活の基盤となる幹線道路です。国道28号は明石海峡と鳴門海峡を渡ることができ、これにより両地域間の交通が円滑に行われています。

基本情報

国道28号の起点は神戸市中央区、神戸駅近くの地点で、終点は徳島市のかちどき橋南詰に設定されています。総延長は200.9 kmであり、その内訳は兵庫県121.7 km、神戸市48.0 km、徳島県31.1 kmと多岐にわたります。また、国道28号の自動車専用道路部である神戸淡路鳴門自動車道は、特に明石海峡大橋や大鳴門橋を利用して島と本州・四国を結ぶ重要な経路です。

歴史と発展

国道28号はもともと四国街道の一部としてスタートしました。1878年に東京から淡路島を経由し高知へ向かう道路として制定され、1885年には徳島市までが国道30号に指定されました。1952年には新道路法が施行され、この路線は国道28号として正式に認定されました。その後、1965年の道路法改正により一般国道となりました。

国道28号の整備は、地域の進展にも寄与しています。特に淡路島内では港町をつなぐための交通手段として重要で、高速バスや物流トラックなどが頻繁に利用しています。しかし、交通渋滞や交通事故のリスクも顕在化しています。

交通状況

兵庫県の区間では、特に明石海峡を横断する航路が2010年に休止され、その後の2012年には完全に廃止されました。これは、自動車やバイクを利用した移動が主流になる要因となりました。また、交通混雑のため新たなバイパスの建設が計画されている地域もあります。

淡路島と本州を結ぶ神戸淡路鳴門自動車道と国道28号は、地元経済にとって非常に重要です。特に明石海峡大橋の開通により交通量は著しく増加しましたが、これに伴い通勤時間の交通渋滞も深刻な問題になっています。交通渋滞解消のため、代替ルートの整備が検討されています。

主要バイパスと道路施設

国道28号の重要なバイパスには、洲本バイパスや吉野川バイパスがあります。これらはそれぞれ地域の交通事情を改善するために設けられたもので、効率的な移動を助けています。また、明石海峡大橋や大鳴門橋といった橋梁や、複数のトンネルが整備されています。特に明石海峡大橋は、その長さと美しさから観光名所としても知られています。

通過する自治体

国道28号は兵庫県の神戸市、明石市、淡路市、洲本市、南あわじ市を通り、徳島県の鳴門市、板野郡松茂町、最終的に徳島市へ至ります。沿線には、様々な公共施設や観光スポットが存在し、多くの人々が行き交う活気あふれる道となっています。このように国道28号は、地域経済や観光において重要な役割を担っています。

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