国道445号

国道445号：熊本から人吉へ、変化に富む山岳ルート

国道445号は、熊本県熊本市中央区を起点とし、人吉市に至る、全長約143kmの一般[[国道]]です。熊本平野から阿蘇の南麓、そして九州山地の険しい山間部を抜け、人吉盆地へと至る変化に富んだルートが特徴です。

ルート概要

起点となる熊本市中央区では国道3号と接続し、南下します。熊本市から嘉島町までは国道266号と重複区間となり、嘉島町以東で単独区間となります。御船町辺田見交差点までは4車線道路として整備されていますが、辺田見交差点から山都町、美里町にかけては山岳区間となり、線形が悪い箇所も存在します。しかし、舗装状況は比較的良好で、登坂車線も整備されている区間が多いです。

一方、美里町から五木村にかけては、二本杉峠や五家荘付近が未改良区間となっており、すれ違いが困難な箇所もあるなど、いわゆる「酷道」区間も存在します。五木村以南は、比較的走りやすい快走路として整備されていますが、人吉市街地には狭い区間が残っています。

歴史と現状

国道445号は、1982年（昭和57年）に、それまでの県道2号熊本浜線、県道25号砥用五木線、県道15号人吉宮原線の一部を統合して指定されました。その後、幾度かの改良工事が行われ、バイパス[[道路]]の整備なども進められています。代表的なバイパスとして、熊本浜線バイパスや泉相良バイパスが挙げられます。

近年では、2018年（平成30年）に御船町小坂から辺田見交差点間の旧道の一部が、県道および町道に降格されています。また、2023年（令和5年）7月には、集中豪雨により山都町の金内橋が崩落し、通行止めとなりましたが、11月には仮橋が開通しています。

道路施設

国道445号沿いには、多くのトンネルが整備されています。代表的なものとして、七滝トンネル、牧野トンネル、万坂隧道、北野隧道、馬入隧道、船津隧道、平家トンネル、五家荘トンネル、上荒地トンネル、神屋敷トンネル、下谷トンネル、鈴ヶ谷トンネル、大平トンネル、瀬目トンネル、藤田トンネルなどが挙げられます。瀬目トンネルは地すべりによる変状のため現在通行止めとなっており、迂回トンネルの建設が進められています。

道の駅としては、「子守唄の里五木」が国道445号沿いに位置しています。

地理と周辺環境

国道445号は、熊本市、上益城郡（嘉島町、御船町、山都町）、下益城郡（美里町）、八代市、球磨郡（五木村、相良村、山江村）、人吉市を通過します。豊肥本線、くま川鉄道、肥薩線といった鉄道と交差する箇所もあります。また、万坂峠、二本杉峠（標高1100m）といった峠を越える区間もあります。

まとめ

国道445号は、都市部から山間部まで、多様な地形と交通状況を示す路線です。整備状況も区間によって異なり、快適な走行ができる区間と、注意が必要な区間が混在しています。ドライブする際には、事前に道路状況を確認し、安全運転を心がけることが重要です。今後の道路整備の進捗にも注目が集まります。

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