下益城郡

下益城郡の概要

下益城郡は、熊本県に位置する郡です。2024年10月1日現在、人口は約8,323人、面積は約144平方キロメートル、人口密度は約57.8人/平方キロメートルです。下益城郡は、美里町1町で構成されています。

歴史

下益城郡は、江戸時代に益城郡が上益城郡と下益城郡に分割されたことにより成立しました。明治時代初期には、現在の美里町域に加え、現在の熊本市の一部、宇城市の一部を含んでいました。

明治時代

明治維新後、下益城郡は複数の藩の支配を経て、熊本県の管轄となりました。明治12年（1879年）の郡区町村編制法施行により、行政区画としての下益城郡が発足しました。その後、町村制施行（1889年）、そして数多くの合併を経て、現在の行政区域が形成されていきました。

明治時代の町村合併

明治7年（1874年）には、いくつかの村の合併が行われました。例えば、西田尻村と北田尻村が合併して田尻村となり、下安見村と上安見村が合併して安見村となりました。この他にも、多くの村が合併し、行政区域の整理が進められました。

明治9年（1876年）には、西小川村が北小川村に、出目村が馬場村に、下上江村が上江村に、野中村が木早河内村に、小田尾村が坂貫村に、柑子野村が栗崎村に合併するなど、大規模な合併が行われました。

明治12年（1879年）には郡区町村編制法が施行され、下益城郡が正式に発足しました。この時、いくつかの村が合併し、行政区域の再編が行われました。

昭和時代以降

昭和時代に入ると、町村合併が進み、行政区域の大きな変化が起こりました。特に昭和29年（1954年）から昭和33年（1958年）にかけては、大規模な合併が相次ぎ、下益城郡の町村数は大幅に減少しました。

昭和29年（1954年）には豊福村、豊川村、当尾村が松橋町に編入され、昭和30年（1955年）には、複数の村が合併して新しい町が誕生しました。この時代、下益城郡の町村の数は大きく変化しました。

昭和33年（1958年）には、小川町、益南村、海東村が合併して小川町となり、さらに昭和46年（1971年）には富合村が町制施行して富合町となりました。

平成時代に入っても、合併は続き、平成16年（2004年）には中央町と砥用町が合併して美里町が誕生しました。さらに、平成17年（2005年）には、松橋町、小川町、豊野町が宇土郡の町村と合併して宇城市となり、下益城郡から離脱しました。その後も、平成20年（2008年）に富合町が熊本市に、平成22年（2010年）に城南町が熊本市に編入されるなど、下益城郡の行政区域は大きく変遷しました。

まとめ

下益城郡は、江戸時代からの歴史を持ち、明治時代以降、数多くの合併を経て現在の1町体制となりました。その歴史は、日本の地方自治体の変遷を象徴するものであり、今後の発展にも注目が集まります。下益城郡の変遷をたどることは、日本の地方行政の歴史を理解する上で重要な視点となります。

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