国鉄チラ1形貨車 (初代)

国鉄チラ1形貨車

国鉄チラ1形貨車は、日本国有鉄道（国鉄）およびその前身である鉄道省に在籍した18トン積みの二軸ボギー長物車です。

概要

1928年5月の車両称号規程改正により、ホチ20000形24両がチラ1形（チラ1 - チラ24）に形式名変更されました。ホチ20000形は、139両（ホチ20000 - ホチ20138）が在籍しており、そのうち1913年に旭川工場で製作されたホチ20000 - ホチ20024が本形式となりました。残りのホチ20025 - ホチ20138はチラ30形、チラ85形となっています。

車体塗色は黒一色で、寸法は全長8,687mm、全幅2,680mm、全高2,612mm、自重は7.7トン - 9.5トンでした。

戦後の1950年に「第二次貨車特別廃車」の対象形式に指定され、5月20日通達「車工第376号」により告示されました（当時の在籍車数は10両）。同年に形式消滅しています。

譲渡

チラ1形は、その一部が私鉄へ譲渡されています。

1943年9月27日に廃車となった1両（チラ15）が寿都鉄道に譲渡され、チラ15形（チラ15）となりました。
1951年4月2日に廃車となった3両（チラ13, チラ18, チラ22）が天塩鉄道に譲渡され、チラ301形（チラ301 - チラ303）となりました。
1951年10月25日に廃車となった2両（チラ10, チラ20）が北海道拓殖鉄道に譲渡され、チラ401形（チラ404, チラ403）となりました。

脚注

参考文献

「貨車略図 明治四十四年 鉄道院」1990年、復刻 鉄道史資料保存会
貨車技術発達史編纂委員会『日本の貨車-技術発達史-』（初版）日本鉄道車輌工業会、2008年3月1日。
JAPAN RAIL CLUB 『RAIL FAN No.661』 2007年11月
JAPAN RAIL CLUB 『RAIL FAN No.677』 2009年1月
JAPAN RAIL CLUB 『RAIL FAN No.683』 2009年7月

関連項目

* 国鉄の車両形式一覧

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