国際プロレスプロモーション

国際プロレスプロモーションの歴史と概要

国際プロレスプロモーションは、日本国内で活動していたプロレス団体の一つです。その創設は1993年に遡ります。プロレス界の著名な選手である鶴見五郎や高杉正彦、ホー・デス・ミンが中心となり、プロレス関連者と共に「レスリングユニオン」を設立しました。これはインディー団体を統括する組織であり、彼らは自身の団体を設立することに取り組みました。

団体の設立と初期活動

1994年1月29日、流山市民総合体育館にてレスリングユニオンの旗揚げ戦が行われました。しかしながら、同年4月にはレスリングユニオンが解散し、結果として各種団体が独自の活動を開始します。鶴見は主に鶴見青果市場や茅ヶ崎青果市場などの小規模会場で興行を行い、マスクを着けたキャラクターレスラーが登場し、観客を楽しませました。鶴見が運営するトレーニングジムで選手を育成し、多くのフリーランス選手もリングに上がる形で団体の特色を加えました。

名前の変更と新たな試み

1997年5月、国際プロレスの創業者・吉原功の遺族からの許可を受けて、「国際プロレスプロモーション」と改名されました。この名称の「プロモーション」は後にプロレス雑誌によって付加されたものですが、公式には「国際プロレス」として認識されています。改名後は、代表に鶴見の息子である田中ゆうにが就任し、新たな方向性を模索しました。

挫折と再起

2004年、運搬用のトラックが排ガス規制に違反したため、興行を中止せざるを得なくなりました。これは資金面の問題によるもので、次第に団体運営は厳しい状況に追い込まれていきます。さらに、鶴見は2006年に引退を表明し、段階的にセミリタイアの道を選びました。

活動再開と最終興行

2007年、横浜赤レンガ倉庫でのイベントを最後に一時的に活動を休止しますが、2011年9月には約4年ぶりに再度横浜での大会を開催。この時、鶴見もメインイベントに参加し、ファンに感謝の意を表しました。2013年4月には茅ヶ崎青果市場での大会を行い、同年8月には「国際プロレス最終章 ワンスアゲイン」を新宿FACEで開催しました。このイベントでは、鶴見の引退試合も行われ、国際プロレスの歴史に一区切りがつきました。

歴代タイトルと選手たち

この団体が保持していた主なタイトルには、IWA世界ヘビー級王座、IWA世界ミッドヘビー級王座、IWA世界タッグ王座など多岐にわたります。また、著名な選手が数多く在籍しており、鶴見五郎をはじめ、戸田秀雄や佐野直などが活動しました。さらに、高木三四郎や奥村茂雄（現・OKUMURA）、佐々木貴など、プロレス界で知られる選手たちもこの団体の出身者です。

国際プロレスプロモーションは、今もなお多くのファンに愛され、その歴史は語り継がれています。

もう一度検索