国際連合クロアチア信頼回復活動

国際連合クロアチア信頼回復活動（UNCRO）

国際連合クロアチア信頼回復活動（United Nations Confidence Restoration Operation, UNCRO）は、クロアチア紛争における停戦監視を目的として展開された国際連合平和維持活動です。

背景

ユーゴスラビア紛争下のクロアチア紛争およびボスニア・ヘルツェゴビナ紛争では、1992年2月より国際連合保護軍(UNPROFOR)が停戦監視などの任務を担っていました。クロアチア国内におけるクロアチア政府とセルビア人勢力間の停戦監視については、1995年3月31日の国際連合安全保障理事会決議981に基づき、UNPROFORを再編する形でUNCROが設立されました。

活動内容

UNCROは、停戦監視任務に加え、ボスニア・ヘルツェゴビナへの人道支援物資輸送協力、プレヴラカ半島の非武装化監視なども行っていました。活動規模は兵員約6,500名のほか、軍事監視要員や文民スタッフを含みます。

活動の終結

1995年5月、クロアチア軍が西スラヴォニアのセルビア人地域に侵攻し、8月には嵐作戦を実行、クライナ・セルビア人共和国の大部分を制圧しました。その後、デイトン合意によってクロアチア紛争が終結すると、停戦監視任務も終了しました。東スラヴォニアのセルビア人地区については、1996年1月15日の国際連合安全保障理事会決議1037により国際連合東スラヴォニア・バラニャおよび西スレム暫定統治機構(UNTAES)が担当することになりました。また、プレヴラカ半島の非武装化については、同日の決議1038により国際連合プレヴラカ監視団(UNMOP)が担当することとなり、UNCROの活動は終了しました。

外部リンク

UNITED NATIONS CONFIDENCE RESTORATION OPERATION

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