国際連合東ティモール支援団

国際連合東ティモール支援団 (UNMISET)

国際連合東ティモール支援団（UNMISET）は、独立した東ティモールにおける国際連合の平和維持活動です。本団は、国際連合東ティモール暫定行政機構（UNTAET）の後継として位置づけられ、独立直後の東ティモール政府への支援を主な任務としていました。

背景

東ティモールは、長年にわたりインドネシアの実効支配下にありましたが、1999年8月30日に実施された住民投票によって独立を選択しました。この住民投票は国際連合東ティモール・ミッション（UNAMET）によって実施されました。その結果、東ティモールは独立準備作業に着手し、1999年10月以降UNTAETの支援のもと、国の体制を整えていくことになります。

UNMISETの設立

東ティモールの独立は2002年5月20日に達成されました。この日、国際連合安全保障理事会は決議1410を採択し、UNTAETの後継機関としてUNMISETの設立が承認されました。UNMISETの役割は、東ティモール政府との協力を通じて、国家の安定と安全を確保することでした。

活動内容

UNMISETは、東ティモール警察の養成や治安維持活動、さらには国際的な文民スタッフの派遣を行い、安定した政府運営のために必要なサポートを提供しました。最初の活動は独立日と同じ5月20日に開始され、当初の派遣期間は12ヶ月とされていました。

活動当初、UNMISETは約5,000名の軍事要員、1,250名の文民警官、455名の国際文民スタッフから成り立ち、そのほかにもボランティアや現地スタッフが活動に参加しました。時間が経つにつれ、派遣規模は徐々に調整され、必要に応じて活動内容も見直されました。

活動の終了とその後

2005年5月20日、UNMISETは任務を概ね完了し、活動を終了しました。その後、東ティモールの継続的な支援は国際連合東ティモール事務所（UNOTIL）が引き継ぐこととなります。UNOTILの設立により、東ティモールの発展と安定がさらに進められました。

関連項目

• - 国連管理下の東ティモール
• - 東ティモールにおける国際連合安全保障理事会決議に基づく活動
• - 自衛隊の東ティモール派遣

UNMISETの設立と活動は、東ティモールの平和と安定に不可欠な役割を果たし、新しい国家が自立するための基盤を築くのに寄与しました。

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