園勲夫

園 勲夫 - 日本のカーデザイナー

人物

園勲夫（その いさお）は1944年10月、京都府京都市に生まれました。幼少の頃から絵に対する興味を持ち、画家になる夢を抱いていました。彼の進路は高校時代に父の助言を受けて大きく変わります。京都府立洛東高等学校を卒業後、彼は日本大学芸術学部へ進学し、工業デザインの勉強を始めました。ここでの学びが、彼のカーデザインへの道を切り開くこととなります。

1969年、園は日産自動車に入社し、カーデザイナーとしてのキャリアをスタートさせました。彼はその後、数多くの車両のエクステリアデザインを手がけ、日産のブランドを象徴するデザインを数々生み出しました。園は1996年まで日産に在籍し、在職中に多くの著名な車両のデザインに携わりました。

代表作

園勲夫の手がけた代表的な車両には、以下のものがあります：

• - ダットサン/日産・ブルーバード（810型 - U11型）：このモデルは、シンプルでありながら美しいフォルムで、多くのファンに愛されました。
• - ダットサン・サニー（B310型）：コンパクトカーとしてのスタイリッシュなデザインが特徴的です。
• - 日産・レパード（F31型）：ラグジュアリーとスポーティーさを兼ね備えたデザインが魅力を発揮しました。
• - 日産・フェアレディZ（Z32型）：高性能スポーツカーとしての存在感を持ち、デザインの評価も高い車両です。
• - 日産・セドリック/グロリア（Y32型）：ビジネスシーンにもふさわしい落ち着きのあるデザインが特徴です。

また、園は東京都立つばさ総合高等学校の校章デザインにも関与しており、多方面でその才能を発揮しています。

引退後の活動

1996年に日産自動車を退職した後、園は大学時代からの趣味だった水彩画に専念することを決意しました。彼はグラフィックデザインから離れ、自らのアートスタイルを追求するために、絵画塾での指導や自身のアートギャラリーも開くようになりました。水彩画においても独自の感性を活かした作品を発表し、多くの支持を得ています。

技術者としての背景を持ちながら、アーティストとしての表現を大切にする園勲夫の活動は、車のデザインと絵画の両方にわたり、多くの人々に感動を与えています。彼の作品はただの物体としての車を超え、人々の心に残る記憶を創り出す努力の賜物です。彼のアートに対する情熱は、今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。

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