土佐堀出口

土佐堀出口

大阪市西区に所在する土佐堀出口（とさぼりでぐち）は、阪神高速道路1号環状線上に設けられた出口専用のインターチェンジ（ハーフIC）です。この出口は、主に新御堂筋方面や中之島エリアへ向かう車両にとって、利便性の高い最寄りの降り口の一つとして機能しています。

位置と構造

土佐堀出口が設置されているのは、かつて西横堀川が流れていた場所（現在は川が埋め立てられ、阪神高速1号環状線の北行き車線の一部となっています）に架けられていた船町橋の跡地の南西側です。船町橋は内北浜通の一部でした。出口から一般道路へ接続するランプウェイの終点では、交通は二方向に分かれます。一つは直進する形で中之島方面へ向かう経路、もう一つは左折して京町堀方面へ向かう経路です。

周辺の歴史的な背景として、船町橋の一つ下流側に位置していた尼ヶ崎橋（今橋通に架かる橋でした）は、1945年3月13日の大阪大空襲によって被災し、その後再建されることはありませんでした。土佐堀出口のランプウェイがこの尼ヶ崎橋の跡地を横切るように見えるため、出口の設置によって今橋通が分断されたかのように錯覚されることがあります。しかし、今橋通の寸断は、土佐堀出口が建設されるよりも以前、戦災によって尼ヶ崎橋が失われたことに起因しており、出口そのものが原因ではありません。

供用開始と変遷

土佐堀出口は、阪神高速道路1号環状線の一部として、1964年6月28日に最初に供用が開始されました。ただし、この時点では入口として運用されていました。その後、交通状況の変化や路線の整備に伴い、翌年の1965年12月12日からは現在の形である出口専用の施設として運用されるようになりました。

接続道路と周辺環境

土佐堀出口は、大阪市内の主要な道路である四つ橋筋（大阪市道南北線）や土佐堀通に接続しており、これらの幹線道路を経由して市内の各方面へアクセスが可能です。

周辺エリアは大阪有数のビジネス街・官庁街であり、以下のような主要な施設が点在しています。

大阪市営地下鉄（現Osaka Metro）四つ橋線 肥後橋駅
大阪市役所
日本銀行大阪支店
大阪大学 中之島センターなど
土佐堀川

これらの施設へのアクセスに便利なため、ビジネス目的の利用者に加え、公共機関や教育機関への訪問者にも利用されています。

隣接施設

阪神高速道路1号環状線上における土佐堀出口の隣接する施設は以下の通りです。（1号環状線の施設番号順）

(1-03) 信濃橋出入口
(1-04) 土佐堀出口
中之島ジャンクション (JCT)
(1-05) 堂島入口

土佐堀出口のすぐ先に中之島ジャンクションがあるため、環状線を周回するルートや、その他の路線への乗り換えにも関わる重要な地点の一つと言えます。

関連項目

日本のインターチェンジ一覧
大阪市内の筋・通一覧

外部リンク

阪神高速[道路]]株式会社 [https://www.hanshin-exp.co.jp/

もう一度検索