土居廓中

土居廓中：歴史と文化が息づく風景街道

高知県安芸市にある土居廓中（どいかちゅう）は、地域固有の自然や文化を活かした日本風景街道の一つです。特定の道を指すのではなく、景観の向上、地域活性化、観光振興を目的とした取り組み全体を指します。特に、伝統的な武家屋敷群を中心としたエリアで、徒歩での散策を通じて歴史と文化に触れられることが特徴です。

概要

土居廓中は、2007年11月に国土交通省の日本風景街道に登録されました。四国には15の風景街道がありますが、その一つとして安芸市を中心に国道55号や高知県道213号線沿いのエリアが指定されています。

沿道の見所

土居廓中には、数多くの見所が存在します。

野良時計: 明治時代に作られた珍しい時計で、地域のシンボルとなっています。
武家屋敷: 土佐藩の家老であった五藤家安芸屋敷をはじめ、風格ある武家屋敷が点在しています。ウバメ樫や土用竹の生垣は、かつて武士階級のみに許されたもので、当時の面影を今に伝えています。2012年7月9日には、国の重要伝統的建造物群保存地区（武家町）に選定されました。
岩崎弥太郎生家: 三菱グループの創業者である岩崎弥太郎の生家です。庭には日本列島を模した石組みがあり、彼の故郷への想いが感じられます。
弘田龍太郎歌碑: 安芸市出身の作曲家、弘田龍太郎の功績を称える歌碑です。
元親山浄貞寺: 戦国時代にこの地を治めていた安芸氏の菩提寺であり、歴史を感じさせる佇まいです。
安芸市立書道美術館: 全国初の公立書道美術館として1982年10月に開館しました。書道の奥深さに触れることができます。

沿道の行事

土居廓中では、年間を通して様々な行事が開催されています。

安芸全国書展高校生大会: 2003年から始まった、全国の高校生を対象とした書道の大会です。若い才能の発掘と育成を目指しています。

活動主体

土居廓中の活動は、「歴史と文化にふれる歩くみちづくり懇談会」が中心となって行われています。地域の活性化と観光振興のため、様々な取り組みを企画・実施しています。

まとめ

土居廓中は、歴史的な建造物や美しい自然景観が調和した、魅力あふれるエリアです。徒歩での散策を通じて、武家屋敷の風情や地域の文化に触れることができるでしょう。高知県安芸市を訪れる際には、ぜひ土居廓中を散策し、その魅力を体感してみてください。

関連情報

安芸城
日本風景街道
重要伝統的建造物群保存地区
シーニックバイウェイ
四国地方の道路一覧
* 土佐維新歴史文化道

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