土居良一

土居良一は、1955年3月23日に北海道で生まれた小説家です。北海道札幌旭丘高等学校を卒業後、アメリカへ留学。帰国後の1978年、『カリフォルニア』で第1回群像新人長篇小説賞を受賞し、作家としてのキャリアをスタートさせました。

彼の作品は、緻密な心理描写と独特な世界観が特徴であり、読者を深く引き込む力を持っています。1980年には「島影」、1984年には「青空の行方」で芥川賞候補となり、その実力が高く評価されました。1985年には『夜界』で北海道新聞文学賞を受賞し、地元北海道でもその名を知られる存在となりました。

主な著書には、デビュー作である『カリフォルニア』をはじめ、『島影』、『狩野』、『夜界』、『ネクロポリス』などがあります。これらの作品は、人間の内面にある葛藤や、社会の暗部を描き出すものが多く、読者に深い印象を与えます。

近年では、『七夜物語』、『夏のレクイエム』、『こわれもの』、『砂の迷宮』、『海翁伝』などを発表しています。これらの作品も、土居良一ならではの視点と筆致で、人間の存在や生の意味を問いかける内容となっています。

現在も石狩市に在住し、創作活動を続けています。彼の作品は、文学ファンのみならず、幅広い読者層に支持されており、今後の活躍が期待されています。

主な作品リスト

カリフォルニア (1979年) - 講談社
島影 (1981年) - 講談社
狩野 (1982年) - 講談社
夜界 (1984年) - 河出書房新社
ネクロポリス (1989年) - 講談社
沈黙の群れ (1993年) - 立風書房
過去からの追跡者 (1994年) - 講談社文庫
七夜物語 (2002年) - 講談社
夏のレクイエム (2003年) - 小学館文庫
こわれもの (2003年) - 講談社
砂の迷宮 (2006年) - 柏艪舎
海翁伝 (2012年) - 講談社文庫

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