土屋俊三

土屋 俊三とは

土屋俊三（つちや としぞう、1883年4月28日 - 1950年11月6日）は、大正から昭和にかけて活躍した実業家および政治家で、参議院議員や千葉県山武郡松尾町長などの要職を務めました。

生い立ちと教育

千葉県山辺郡片貝村で古川藤太郎の三男として生まれた土屋は、小学校を卒業し、千葉県教育会の尋常小学校准教員講習科を修了しました。その後、1906年に千葉県師範学校を卒業し、同年4月には松尾小学校の訓導（教員）としての職を得ることとなります。1908年には土屋家の養子となり、家業である米穀肥料商を引き継ぐことになります。

実業界での活動

1912年からは自身の事業に携わり、1933年には千葉県穀物肥料商業組合長に就任しました。以後、千葉県肥料卸商組合連合会の理事長をはじめとして、商工会の副会長や会長を歴任し、地域経済の発展に寄与しました。また、太平洋戦争の影響を受ける中でも県民の食糧確保に向けて、千葉県食糧営団の理事や食糧配給公団の支局長など、多岐にわたって業務を遂行しました。

政治への進出

政界では1928年に松尾町会議員に初選出され、1936年には松尾町長に就任しました。1940年には立憲政友会から千葉県会議員として当選し、1947年まで在任しました。この間に、3期の参事会員や補充員、政友会県会議員団の幹事など、数多くの役職を手掛けました。

国政への挑戦

1950年には第2回参議院議員通常選挙に自由党公認で出馬し、千葉県地方区から当選しました。農業や食糧政策の分野でさらに貢献することが期待されましたが、残念ながら同年11月に急逝しました。

著作物

土屋は事業を通じて得た経験や思索をもとに、1929年には『農村の現状を熟視して』を著しています。また、追悼集『丹心深愛』は1956年に教え子の会から刊行され、彼の生涯を振り返る重要な資料となっています。

家族

彼の家族には、長男の土屋米一が千葉県議会議員、義弟の土屋勇吉もまた千葉県議会議員として活動しています。

まとめ

土屋俊三はその生涯を地域社会のために捧げ、実業界と政治界の両方で着実な実績を残しました。彼の活動は、千葉県の発展に大きく寄与しました。彼が追求した食糧問題に対する姿勢は、今の時代においても多くの人に示唆を与えています。

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