松尾町

松尾町（まつおまち）

松尾町は、千葉県山武郡に存在した町で、九十九里平野のほぼ中央に位置していました。2006年3月27日に、山武町、成東[[町]]、蓮沼村と合併し、山武市となったため、その歴史に幕を閉じました。

地理

松尾町は、山武郡の北部中央に位置し、千葉市から約30km圏内、成田国際空港からは約13kmの距離にありました。町の中心部をJR総武本線と国道126号線が東西に横断しており、これに沿って市街地が形成されていました。南部の地域は沖積平野が広がり、北部には標高40m程度の丘陵地帯が起伏し、森林が広がっていました。

隣接していた自治体

松尾町は、以下の自治体と隣接していました。

山武郡：芝山町、山武町、蓮沼村、横芝町、成東[[町]]

歴史

松尾町の歴史は、明治時代初期に柴山藩がこの地に移封されたことに始まります。1869年、柴山藩は現在の松尾町域に松尾城と城下[[町]]の建設を開始しました。これは、藩の新たな行政中心地を整備する必要があったためです。翌1870年には藩庁と知藩事邸、城下[[町]]が完成し、藩名も松尾藩と改められました。松尾という名は、太田資美がかつて居城としていた掛川城の別名に由来します。

しかし、松尾藩は短命に終わりました。1871年の廃藩置県によって松尾県となり、同年には木更津県に合併され消滅しました。

自治体沿革

松尾町の自治体としての沿革は以下の通りです。

1889年（明治22年）4月1日：町村制施行により、田越村、大堤村、猿尾村、松尾村、八田村、祝田村、五反田村、水深村が合併し、武射郡松尾村が成立。
1897年（明治30年）4月1日：郡制施行に伴い、武射郡が山辺郡と統合し、山武郡の所属となる。
1898年（明治31年）8月31日：町制を施行し、松尾町（初代）となる。
1955年（昭和30年）2月1日：大平村、豊岡村と合併し、改めて松尾町（2代目）を新設。
2006年（平成18年）3月27日：山武町、成東[[町]]、蓮沼村と合併し、山武市を新設。これにより松尾町は廃止。

町長

土屋俊三（1936-1940）

交通

松尾町には、以下の交通網が整備されていました。

高速道路：千葉東金道路 松尾横芝インターチェンジ
国道：国道126号
県道：千葉県道22号千葉八街横芝線、千葉県道58号松尾蓮沼線（芝山はにわ道）、千葉県道62号成田松尾線（芝山はにわ道）、千葉県道111号松尾停車場線、千葉県道112号成田成東線、千葉県道116号横芝山武線
鉄道：JR東日本総武本線 松尾駅

名所・旧跡・観光スポット

松尾町には、以下のような名所や旧跡がありました。

権現塚古墳
蕪木古墳群
松尾城址
八田金刀比羅神社

教育

松尾町には、以下の教育機関がありました。

高等学校：千葉県立松尾高等学校
中学校：山武市立松尾中学校
小学校：山武市立大平小学校、山武市立松尾小学校、山武市立豊岡小学校

脚注

（省略）

関連項目

千葉県の廃止市[[町村]]一覧
松尾藩
松尾 (曖昧さ回避)

外部リンク

松尾町（2006年4月5日アーカイブ） - 国立国会図書館Web Archiving Project
* 山武中央合併協議会（2006年3月25日アーカイブ） - 国立国会図書館Web Archiving Project

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