土曜ワイドラジオTOKYO (曖昧さ回避)

土曜ワイドラジオTOKYO

TBSラジオが長きにわたり放送している土曜日の看板とも言える長時間ワイド番組枠、『土曜ワイドラジオTOKYO』は、1970年にその歴史を開始しました。「ラジオTOKYO」という名称は、現在のTBSの前身である「ラジオ東京」という社名に敬意を表して名付けられたものです。この番組枠は、半世紀以上の時を経て、これまで7つの異なる番組がそのバトンを引き継いできました。それぞれの時代を代表する個性的なパーソナリティたちが登場し、リスナーに土曜の朝を届けています。

歴代の番組とパーソナリティ

この歴史ある枠で放送されてきた主な番組と、その期間、そしてメインパーソナリティは以下の通りです。

第1代: 1970年5月から1975年3月まで
番組名: 永六輔の土曜ワイドラジオTokyo
パーソナリティ: 永六輔、遠藤泰子 など

第2代: 1975年4月から1978年3月まで
番組名: 三國一朗の土曜ワイドラジオTokyo
パーソナリティ: 三國一朗、遠藤泰子 → 岩崎直子 など

第3代: 1978年4月から1985年3月まで
番組名: 久米宏の土曜ワイドラジオTOKYO
パーソナリティ: 久米宏、石井和子

第4代: 1985年4月から1988年4月まで
番組名: 毒蝮三太夫の土曜ワイド商売繁盛
パーソナリティ: 毒蝮三太夫

第5代: 1988年4月から1991年3月まで
番組名: 土曜ワイドハッピーTOKYO
パーソナリティ: 吉田照美 など

第6代: 1991年4月から2015年9月まで
番組名: 土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界
パーソナリティ: 永六輔、長峰由紀 → 雨宮塔子 → 堀井美香 → 外山惠理、はぶ三太郎

第7代: 2015年10月から現在まで
番組名: 土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送
* パーソナリティ: ナイツ、出水麻衣

歴史を彩った顔ぶれ

この番組枠の最大の特色は、その長期にわたる継続性と、各時代を代表する個性豊かなパーソナリティたちがマイクの前に立ち続けてきたことです。特に永六輔氏は、番組枠の開始と、その後の長い期間にわたり、二度にわたってメインパーソナリティを務め、「ラジオTOKYO」という名にふさわしい存在感を示しました。また、久米宏氏や毒蝮三太夫氏、吉田照美氏といった、テレビや他のメディアでも活躍する面々が、それぞれのスタイルで土曜の朝に独自の色彩を加えました。

半世紀を超える歴史の中で、番組の内容やコーナー、放送時間などは時代と共に変化してきましたが、「ラジオTOKYO」という名称に込められたTBSラジオの開局精神は、脈々と受け継がれています。現在のパーソナリティであるナイツと出水麻衣氏も、その長い歴史の上に立ち、新たなリスナー層を獲得しながら土曜ワイドの伝統を守っています。

関連する番組や枠

『土曜ワイドラジオTOKYO』枠は、他の曜日にも類似の長時間ワイド番組を生み出すきっかけとなりました。例えば、過去には『日曜ワイドラジオTOKYO』が放送されたほか、近年では『金曜ワイドラジオTOKYO えんがわ』がスタートしています。また、第6代パーソナリティだった永六輔氏の関連番組としては、『六輔七転八倒九十分』などが挙げられます。なお、RKBラジオで放送されていた『土曜ワイドラジオ九州』は、タイトルが類似していますが、特に直接的な交流や関連性はなかったとされています。

1970年の開始以来、7代の番組を通じて日本のラジオシーンに大きな影響を与えてきたTBSラジオの『土曜ワイドラジオTOKYO』枠は、これからもリスナーの土曜日の朝に寄り添い続けることでしょう。

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