在リビア日本国大使館

在リビア日本国大使館について

在リビア日本国大使館は、リビアの首都トリポリに位置する日本国の大使館です。この大使館は、両国間の外交関係を円滑に進める上で重要な役割を果たしています。

歴史

1957年3月30日、日本はリビアとの外交関係樹立に先立ち、在リビア日本国公使館を設置しました。しかし、当初はリビアに大使館を置かず、他国に常駐する特命全権公使が兼任する形でした。同年6月には、日本とリビア王国との間で正式な外交関係が樹立されました。

1962年3月20日には、公使館に代わって在リビア日本国大使館を設置することが決定されました。しかし、この時点でも大使は他国に常駐し、リビアには名誉領事館が開設されました。1969年4月1日の時点では、在エジプト日本国大使館がリビアを兼轄していたことが記録されています。

1969年9月、カダフィ大佐によるクーデターが発生し、リビア王政が崩壊しましたが、日本との国交は維持されました。1973年1月、トリポリに大使館の実館が開設され、日本はリビアに大使を常駐させることになりました。

2011年8月には、カダフィ政権が崩壊し、リビアは新たな体制へと移行しましたが、日本との国交は継続されました。しかし、カダフィ体制崩壊後のリビアは、政治的な混乱が続き、安定には程遠い状況でした。特に首都トリポリと東部の主要都市ベンガジの間では、各政治勢力の対立が激化し、2021年12月に予定されていた大統領選挙も実施できないほどでした。

こうした情勢不安を考慮し、2014年7月にはトリポリの日本大使館は一時的に閉鎖されました。大使館業務は、当初カイロの在エジプト日本国大使館内で、その後2018年3月から2024年1月にかけてはチュニスの在チュニジア日本国大使館内の臨時事務所を拠点として行われました。この間、邦人保護などの重要な業務が継続されました。

2023年11月6日には、新村出氏が在リビア大使に任命されましたが、当初は東京を拠点に対リビア外交に従事していました。そして、2024年1月15日、トリポリの在リビア日本国大使館が再開されました。同年2月1日には、約10年ぶりに常駐大使として新村大使が着任し、大使館業務が本格的に再開されました。

所在地

大使館の住所は以下の通りです。

Terraced House A 103 & 104, Palm City Residences, Sidi Abdul Jalil, Janzour, Tripoli

その他

大使館の活動や詳細については、以下の公式ウェブサイトをご参照ください。

在リビア日本国大使館
Embassy of Japan in Libya(英語)

関連項目

日本とリビアの関係
駐日リビア大使館

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