在日朝鮮民主青年同盟

在日朝鮮民主青年同盟について

在日朝鮮民主青年同盟（略称：民青）は、1947年に在日朝鮮人の青年たちによって設立された組織です。この団体は、戦後の混乱した時期における朝鮮人の若者たちの政治的、社会的な団結を目的としていました。しかし1950年代に入ると、様々な理由から民青は1949年に解散を余儀なくされました。その後、同盟の精神を引き継ぐ形で在日朝鮮民主愛国青年同盟（民愛青）が設立され、現在は在日本朝鮮青年同盟（朝青）として活動が続いています。

歴史的背景

第二次世界大戦の終結後、朝鮮半島は解放されましたが、その後の日本における朝鮮人の立場は厳しいものでした。敗戦国に属する日本の殖民地的側面が残る中、朝鮮人は自らを「解放国民」と位置づけ、日本の警察権力に対する反発が高まりました。そのため、彼らは自分たちで治安を維持する必要性を感じ、「自治隊」と呼ばれる非公式の警察組織を結成しました。この組織は、時には暴力的な手段を用いて同胞を取り締まるといった問題行動を見せていました。

特にGHQ（連合国軍最高司令官総司令部）はそのような暴走を容認できず、1946年には在日朝鮮人が日本の刑事裁判権に従うことを命じる文書を発出しました。しかし、朝鮮人たちの組織はその後も反省の色を見せず、最終的に「自治隊」は解散を命じられました。

民青の設立

1947年、在日本朝鮮人連盟（朝連）は新たな青年組織を設けることを決定し、3月6日には在日朝鮮民主青年同盟の結成に至りました。この新組織は、従来の治安維持活動から脱却し、共産主義的なイデオロギーのもとでの政治的活動を進めることを目指していました。本部は、朝連が使っていた旧朝鮮総督府の東京事務所に設置されました。

民青は、若者たちに政治意識を与えるべく様々な活動を行いましたが、1949年には団体等規正令によって解散命令が下されました。解散後もその精神や思想の流れは、他の関連組織を介して引き継がれています。

その後の影響

在日朝鮮民主青年同盟の設立と活動は、後の在日朝鮮人や韓国人コミュニティに大きな影響を与えました。特にその後も存在した在日朝鮮民主愛国青年同盟（民愛青）や、現在の在日本朝鮮青年同盟（朝青）など、さまざまな団体が引き続き朝鮮人の権利擁護や文化の保存に取り組んでいます。このような青年組織は、在日朝鮮人がそのアイデンティティを保ち、地域社会において自らの声を発信するための重要な場となっています。

参考文献

• - 篠崎平治著『在日朝鮮人運動（実務教養選書）』（1955年）
• - 李瑜煥著『日本の中の三十八度線―民団・朝総連の歴史と現実―』（1980年）

関連項目

• - 在日韓国・朝鮮人
• - 在日本朝鮮人連盟
• - 団体等規正令

このような歴史を経て、在丸朝鮮青年同盟は現在も存在し、構成員たちによる活動が継続されています。

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