在日本朝鮮人連盟

在日本朝鮮人連盟の歴史と役割

在日本朝鮮人連盟（略称：朝連）は、1945年10月15日に設立されました。この団体は、戦後の日本における在住朝鮮人の生活や権利を守るために組織されたもので、結成時には全国各地から約4000人の代表者が集まっていました。設立当初のスローガン「共和国に直結しよう」のもと、6つの基本方針が採択されました。これには新しい困難な時代に向けた献身的な努力が求められ、在日同胞の生活の安定や帰国者への便宜、さらには日本国民との友好関係の構築が掲げられました。

組織の構成と活動

設立直後、金天海が最高顧問として任命され、神奈川県本部委員長には韓徳銖が就任しました。また、団体の中央本部は東京駅近くに設置され、教育機関として朝連中央高等学院も設立されました。このように、在日本朝鮮人連盟は早期から組織の基盤を確立しました。

この団体は、日本共産党との関係も持っており、特に民族対策部のメンバーが朝連の一員として活動していました。彼らは、朝鮮共産党日本総局とも連携し、戦後の日本共産党を再建するための資金調達に取り組んでいました。しかし、時代背景により朝連は暴力的な行動に関与することとなり、各地での混乱の中、暴行や略奪といった事件を引き起こしました。

GHQとの関係と解散

1945年9月には、連盟が発行した鉄道旅行券に対してGHQから警告があり、その後、1949年9月には「暴力主義的団体」として解散が命じられました。これは、GHQが「戦勝国民」でも「敗戦国民」でもない「第三国民」としての立場を示唆したものであり、これ以降、在日朝鮮人は「三国人」と呼ばれるようになりました。解散に伴う資産の明け渡しは1950年まで続き、一部は様々な抵抗がありましたが、朝連の役割が同時に消えつつあることが示されました。

後継団体の形成

解散後、在日本朝鮮人連盟の後継団体として在日朝鮮統一民主戦線が結成され、これはさらに在日本朝鮮人総聯合会へと発展していくこととなります。彼らは、在日朝鮮人の権利を主張し、政治的活動を続けました。この流れの中で、朝連の設立や活動が後の在日朝鮮人コミュニティの築造において重要な役割を果たしたことは間違いありません。

終わりに

在日本朝鮮人連盟の歴史は、戦後の日本における朝鮮人の権利やアイデンティティの形成に多大な影響を与えました。彼らの活動はその後の在日朝鮮人の運動に引き継がれ、現在に至るまで続く関連団体の成立へと繋がっています。

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