地主プライベートリート投資法人

地主プライベートリート投資法人の概要

地主プライベートリート投資法人は、東京都千代田区に本拠を置く私募リート（プライベートリート）です。この法人は、スポンサーである地主株式会社（旧日本商業開発株式会社）が仕入れた底地を特化して運用しています。そのため、同法人は世界初の底地特化型リートとして注目されています。

運用を行っているのは、地主アセットマネジメント株式会社で、この会社は地主株式会社の完全子会社です。地主グループの一員として、土地を売却した際には売却益を得るだけでなく、本投資法人の運用時には運用管理手数料（AMフィー）やプロパティマネジメント手数料（PMフィー）も取得しています。

経済的評価と運用資産の成長

日本格付研究所（JCR）からは、2021年6月に「A」、2023年6月には「A+」という格付を取得しました。また、2025年1月には運用資産の規模が2,576億円に達する見込みであり、今後の目標として、中期的に運用資産3,000億円を掲げています。

沿革

地主プライベートリート投資法人は、2016年9月に設立され、翌年の2017年1月より運用を開始しました。その際の運用資産は146億円で9物件が含まれ、投資家数は31でした。年を重ねるごとに順調に資産を増やし、各年の新投資口募集では運用資産残高も増加しています。以下に、各年の運用資産残高と物件数、投資家数の推移を示します。

• - 2018年1月：運用資産322億円、25物件、52名
• - 2019年1月：運用資産516億円、39物件、81名
• - 2020年1月：運用資産823億円、61物件、115名
• - 2021年1月：運用資産約1,093億円、84物件、147名
• - 2022年1月：運用資産約1,515億円、105物件、228名
• - 2023年1月：運用資産約1,800億円、129物件、276名
• - 2024年1月：運用資産約2,216億円、154物件、307名
• - 2025年1月：運用資産約2,576億円、188物件、335名

このように、地主プライベートリート投資法人は、短期間で着実な成長を遂げてきたことが分かります。

ポートフォリオの状況

第6次新投資口募集後のポートフォリオ状況は、運用資産残高が約1,515億円となっており、地域的には東京圏が39.4%、大阪圏が30.9%、名古屋圏が21.5%、その他が8.2%を占めています。

用途においては、スーパーマーケットが34.8%と最も高い割合を示し、次いでホームセンターが25.1%、ドラッグストアが14.2%、家電量販店が9.1%となっています。テナントの分散も見られ、コーナン商事が17.8%、ライフコーポレーションが13.4%、ケーズホールディングスが8.8%、バローホールディングスが7.2%のシェアを持っています。

資産運用会社

本投資法人の資産運用は、地主アセットマネジメント株式会社が担っています。この会社は地主株式会社の100%子会社であり、2023年5月には責任投資原則（PRI）にも署名しています。これにより、環境や社会への配慮を重視した運用を行うことを約束しています。

地主プライベートリート投資法人は、その特化型の運用スタイルと堅実な成長を背景に、投資家からの関心を集めています。今後のさらなる発展が期待されるリート法人です。

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