地域創造

一般財団法人地域創造（JAFRA）について

一般財団法人地域創造（Japan Foundation for Regional Art-Activities、略称JAFRA）は、地方公共団体の要請に応え、芸術文化の振興を通じた創造性豊かな地域づくりを支援することを目的に、1994年（平成6年）9月30日に設立された法人です。設立当初は総務省が所管していました。

設立の背景

1994年7月、自治省（現在の総務省）が設置した「地域文化の振興に関する調査研究会」の提言に基づき、全国知事会、全国市長会、全国町村会などの関係団体が発起人となり、設立されました。この提言では、地域における芸術文化振興の重要性が指摘され、そのための具体的な施策の必要性が示されました。特に、1980年代から90年代にかけて全国で公立文化施設の整備が進む一方で、施設というハード面に対し、ソフト面の整備・拡充が遅れている状況を改善することが、設立の大きな目的となりました。

法人の概要

地域創造は、地域における芸術文化活動を担う人材の養成、公立文化施設の利活用促進、地域で活動するアーティストの支援など、多岐にわたる事業を展開しています。地方公共団体が単独で実施することが困難な事業への支援も行っており、芸術文化活動を通じた地域づくりのための調査研究も実施しています。

常勤役員
会長：山本信一郎
理事長：河内隆

所在地
東京都港区赤坂6-1-20 国際新赤坂ビル西館8階

主な事業内容

地域創造は、「芸術文化活動を通じた地域の振興を支援」という活動方針のもと、以下のような事業を行っています。

地域における芸術文化活動を担う人材の養成
地域における公立文化施設の利活用の促進支援
地域において活動が期待されるアーティストの確保
地方公共団体が単独では実施困難な事業への支援
芸術文化活動を通じた地域づくりのための調査研究等

地域伝統芸能まつり

地域創造が主催する「地域伝統芸能まつり」は、毎年2月下旬の日曜日にNHKホールで開催されるイベントです。総務省、文化庁、観光庁、NHKが後援しており、2001年に初めて開催されました。このまつりでは、日本各地の代表的な祭りや伝統文化のハイライトが上演され、観覧はすべて招待制となっています。イベントの模様はNHK Eテレでダイジェスト放送されます。

なお、2020年から2022年は新型コロナウイルス感染症の影響により中止され、2022年は府中の森芸術劇場での開催が予定されていました。

事業仕分けにおける批判

2010年5月21日、行政刷新会議による「事業仕分け」において、地域創造が実施する「地域の文化・芸術活動支援事業」と「公共ホール活性化事業」が評価の対象となりました。その結果、国と地方の役割分担について整理する必要があるとの指摘がなされ、事業内容の見直しが求められました。この評価を受け、総務省は地域創造に対し、必要な指導を行うこととなりました。

まとめ

一般財団法人地域創造は、設立以来、地域における芸術文化の振興に尽力してきました。人材育成、施設活用支援、イベント開催など、多岐にわたる事業を通じて、地域文化の活性化に貢献しています。事業仕分けにおける見直しも経て、今後も地域社会の発展に貢献することが期待されています。

外部リンク

* 一般財団法人地域創造

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