山本信一郎

山本信一郎

山本信一郎（やまもと しんいちろう、1950年8月23日 - ）は、日本の自治・総務官僚です。福井県今立郡池田町出身で、内閣府事務次官、宮内庁次長、宮内庁長官を歴任しました。地方行政から中央官庁まで幅広い分野で活躍した人物です。

概要

1969年に福井県立藤島高等学校を卒業後、1973年に京都大学法学部を卒業し、自治省に入省しました。2008年7月から2009年7月まで内閣府事務次官を務め、その後、消防試験研究センターの理事長に就任しました。彼のキャリアは、地方自治と中央政府の両方における行政経験によって特徴づけられます。

人物

2016年、宮内庁次長であった当時、天皇の退位に関する報道に対し、「報道された事実は一切ない」と否定しました。しかし、その後の天皇のビデオメッセージで退位の意向が間接的に示されました。また、2017年には宮内庁長官として、眞子内親王と小室圭氏の婚約内定を発表し、小室氏を「ご結婚のお相手としてふさわしい誠に立派な方」と評しました。この婚約発表は、国内外で大きな注目を集めました。

略歴

1973年：自治省入省（税務局市町村税課）
1975年4月：自治省行政局公務員部公務員第一課
1976年4月：自治省税務局固定資産税課
1977年10月：自治省行政局行政課
1978年4月：島根県企画部開発課
1980年：島根県総務部地方課
1991年：岡山県総務部長
1993年4月1日：自治省大臣官房情報管理室長
1993年9月20日：自治省行政局選挙部管理課長
1998年1月6日：自治省行政局選挙部選挙課長
1999年8月14日：自治省行政局行政課長
2000年5月24日：自治大臣官房審議官（選挙担当）
2001年1月6日：総務省大臣官房審議官（選挙担当）
2001年7月3日：総務省大臣官房審議官（地方行政、地方公務員制度、選挙担当）
2001年8月1日：内閣府大臣官房審議官（沖縄担当）
2003年1月17日：内閣府政策統括官（総合企画調整担当）
2004年4月：内閣府政策統括官（共生社会政策担当）
2005年9月1日：内閣府大臣官房長
2008年7月1日：内閣府事務次官
2009年7月7日：退官
2011年9月：消防試験研究センター理事長
2012年6月1日：宮内庁次長
2016年9月26日：宮内庁長官
2019年12月17日：退官
2020年6月25日：一般財団法人地域創造理事長
2022年11月3日：瑞宝大綬章受章


山本信一郎氏は、そのキャリアを通じて、地方行政、選挙制度、沖縄問題、そして皇室関連の重要な職務を歴任し、日本の行政に大きく貢献しました。

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