地平線から来た男

『地平線から来た男』（原題：Support Your Local Gunfighter）は、1971年に公開されたアメリカの西部劇コメディ映画です。監督はバート・ケネディが務め、ジェームズ・ガーナーが主演しています。この作品は、黒澤明監督の時代劇『用心棒』、そしてそれを西部劇としてリメイクしたセルジオ・レオーネ監督の『荒野の用心棒』をパロディ化した内容となっています。

物語の舞台は、西部開拓時代を思わせる小さな町。主人公のラティゴ・スミス（ジェームズ・ガーナー）は、一癖も二癖もある流れ者のガンマンとして登場します。彼は、その腕前とは裏腹に、争いを好まず、むしろ面倒なことから逃げ回りたいという性格。そんな彼が、ひょんなことからこの町にやってきて、騒動に巻き込まれていきます。町には、ペイシェンス・バートン（スザンヌ・プレシェット）という気の強い女性や、彼女の父親で町の有力者であるテイラー・バートン（ハリー・モーガン）など、個性豊かなキャラクターたちが登場し、物語を彩ります。

この映画は、シリアスな西部劇の要素を取り入れつつも、コミカルな演出やユーモアあふれるセリフが満載で、観客を飽きさせません。ジェームズ・ガーナーの飄々とした演技が、主人公ラティゴのキャラクターを見事に表現しており、そのコミカルな魅力が際立っています。また、他のキャスト陣も、それぞれのキャラクターを魅力的に演じており、作品全体の面白さを引き立てています。特に、ジャック・イーラム演じるジャグ・メイの怪演ぶりは、観る者を惹きつけます。

また、この作品は、同じくバート・ケネディ監督、ジェームズ・ガーナー主演の『夕陽に立つ保安官』と、多くのスタッフやキャストが共通しており、姉妹編とも呼ばれています。両作品を続けて観ることで、さらにその魅力を深く理解できるでしょう。

『地平線から来た男』は、西部劇ファンだけでなく、コメディ映画を愛する人々にもおすすめできる、娯楽性の高い作品です。ハラハラドキドキの展開と、クスッと笑えるユーモアが絶妙にミックスされ、観終わった後には、爽快な気分になれることでしょう。

主なキャスト

ラティゴ・スミス：ジェームズ・ガーナー（羽佐間道夫）
ペイシェンス・バートン：スザンヌ・プレシェット（武藤礼子）
テイラー・バートン：ハリー・モーガン（大木民夫）
ジャグ・メイ：ジャック・イーラム（緑川稔）
ジェニー：ジョーン・ブロンデル
ゴールディー：マリー・ウィンザー
エームズ大佐：ジョン・デナー（藤本譲）
Ez：ヘンリー・ジョーンズ
ドック・シュルツ：ダブ・テイラー
パーキンス夫人：キャスリーン・フリーマン
バッド・バートン：ディック・カーティス
マクラグレン：ウィリス・ボーシェイ
モリス：ウォルター・バーク
肉屋：ジーン・エヴァンス
スウィフティ・モーガン：チャック・コナーズ（ノンクレジット）

主なスタッフ

監督・製作総指揮：バート・ケネディ
製作：ビル・フィネガン
脚本：ジェームズ・エドワード・グラント、バート・ケネディ
撮影：ハリー・ストラドリング・Jr.
音楽：ジャック・エリオット、アリン・ファーガソン

外部リンク

地平線から来た男 - allcinema
地平線から来た男 - KINENOTE
Support Your Local Gunfighter - IMDb（英語）
Support Your Local Gunfighter - オールムービー（英語）
Support Your Local Gunfighter - TCM Movie Database（英語）
Support Your Local Gunfighter - American Film Institute Catalog（英語）

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