地方分権推進委員会

地方分権推進委員会とは

地方分権推進委員会は、1995年5月に成立した地方分権推進法に基づき、内閣総理大臣の諮問機関として1995年7月3日に発足しました。初代委員長には諸井虔氏が就任しました。この委員会は、地方分権を推進するために設置されたもので、当初は5年間の時限立法として活動期間が定められていました。しかし、その後1年間の延長を経て、2001年まで活動を続け、同年6月14日に最終報告を提出しました。

この委員会は、2010年まで活動した地方分権改革推進委員会とは直接的な関連はありません。両委員会は、地方分権という共通のテーマを扱いながらも、それぞれ異なる時期に、異なる目的と構成で活動していました。

活動内容

地方分権推進委員会は、1995年の設置後、翌1996年から1998年にかけて、計5回にわたる勧告を行いました。さらに、2000年には2回の意見提出を行っています。これらの勧告と意見は、地方分権の具体的な方向性を示すものであり、その後の地方自治改革の基礎となりました。2001年8月には、委員会としての最終報告書が提出されました。

委員には、民間企業の経営者、自治体の首長、大学教授など、様々な分野の専門家が名を連ねていました。これらの委員の専門知識や経験が、委員会の活動を支え、実効性のある提言へと繋がりました。

1999年には、当委員会の勧告に基づいて地方分権一括法が制定されました。この法律により、機関委任事務が廃止されるなど、自治体の権限を大幅に拡大する改革が行われました。これにより、戦後長らく大きな変化がなかった地方自治のあり方が、大きく変わることになりました。この委員会は、地方自治制度に、戦後初めてと言えるほどの大きな変革をもたらす原動力となったと言えるでしょう。

委員名簿

• - 諸井虔（委員長）
• - 堀江湛（委員長代理）
• - 西尾勝
• - 桑原敬一
• - 長洲一二
• - 樋口恵子
• - 山本壮一郎

外部リンク

• - 地方分権推進委員会（内閣府）

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