山本壮一郎

山本壮一郎について

山本壮一郎（やまもと そういちろう、旧字体では「壯一郎」。1919年6月15日 - 2001年1月18日）は、日本の内務官僚、政治家です。全国知事会副会長、宮城県知事、宮城県副知事などを歴任しました。

生い立ちと初期のキャリア

大阪府大阪市天王寺区に生まれた山本壮一郎は、旧制大阪高校を経て、1943年に東京帝国大学法学部政治学科を卒業しました。高等文官試験に合格し、同年内務省に入省しますが、太平洋戦争の激化に伴い海軍に志願。1944年に海軍経理学校を卒業後、海軍主計中尉として第二南遣艦隊司令部に配属され、ボルネオで終戦を迎えました。

戦後の復帰と地方自治への貢献

1946年に復員後、山本は内務省に復帰しました。内務省解体後は自治省に移り、宮城県に出向。1960年には宮城県総務部長、1965年には宮城県副知事に就任しました。1969年には宮城県知事選挙に立候補し、当選。以後5期20年間、知事職を務めました。最初の2回の選挙は自民党公認で立候補しています。

知事在任中、山本は住民参加型の地方自治の推進に尽力しました。1973年からは東北自治協議会会長、1979年からは地方制度調査会委員、1983年からは全国知事会副会長、1987年からは財団法人宮城県国際交流協会会長をそれぞれ歴任し、地方自治の発展に大きく貢献しました。

知事退任後の活動と晩年

1989年に知事職を退任した後も、山本は仙台空港ビル社長、テクノプラザみやぎ社長に就任し、地域経済の発展に尽力しました。また、1995年には地方分権推進委員会委員を務めるなど、地方分権の推進にも貢献しました。

2001年1月18日、山本壮一郎は骨髄異形成症候群のため東北大学医学部附属病院で死去しました。

栄典と受賞

山本壮一郎の功績は高く評価され、1989年に勲一等瑞宝章を受章、1990年には宮城県名誉県民表彰を受けています。

親族

実弟に大阪市立大学学長を務めた山本研二郎がいます。

山本壮一郎は、地方自治の発展に尽くした人物として、その功績は今もなお語り継がれています。

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