地方教育行政の組織及び運営に関する法律

地方教育行政の組織及び運営に関する法律

地方教育行政の組織及び運営に関する法律（昭和31年6月30日法律第162号）は、都道府県・市町村（特別区を含む）における教育行政の組織と運営について定めた日本の法律です。一般的に地方教育行政法と略されます。

概要

本法律は、1956年6月30日に公布され、同日に教育委員会の設置に関する規定が施行されました。同年10月1日には、その他の規定も施行されています。

この法律の施行に伴い、それまで地方教育行政制度の中核を担っていた教育委員会法は廃止されました。教育委員会法では、教育委員会の委員は住民による公選制でしたが、本法律では、地方公共団体の長が地方議会の同意を得て任命する制度に改められました。

制定過程

1956年1月16日、自民党文教制度調査特別委員会が教育委員会制度改正要綱を公表しました。

同年3月8日には、地方教育行政の組織及び運営に関する法律案が国会に提出されました。

法律案に対し、日教組や全国教育委員長協議会などが反対声明を出しました（3月29日）。

衆議院本会議では、法案を巡って混乱が生じ、4月20日午前5時に議長職権により可決されました。この出来事は「暁の国会」と呼ばれています。

参議院でも同様に混乱が生じ、6月2日未明には議長要請により警察官が出動する事態となりました。文教委員長の中間報告のみで法案が可決されました。

構成

本法律は、以下の構成となっています。

第1章　総則（第1条-第1条の4）
第2章　教育委員会の設置及び組織
第1節 教育委員会の設置、教育長及び委員並びに会議（第2条-第16条）
第8条（解職請求）
第2節　事務局（第17条-第20条）
第3章　教育委員会及び地方公共団体の長の職務権限（第21条-第29条）
第4章　教育機関
第1節　通則（第30条-第36条）
第2節　市町村立学校の教職員（第37条-第47条の4）
第3節　共同学校事務室（第47条の5）
第4節　学校運営協議会（第47条の6）
第5章　文部科学大臣及び教育委員会相互間の関係等（第48条-第55条の2）
第6章　雑則（第56条-第63条）

関連事項

教育法
教育委員会法
総合教育会議
逆コース
公教育

外部リンク

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