地球だい好き 環境新時代

地球だい好き 環境新時代

『地球だい好き 環境新時代』は、NHKが放送した環境情報に特化した番組で、2003年4月から始まりました。日本の各地での環境に対する取り組みや普及活動を取り上げ、地域に密着した情報を視聴者に伝える役割を果たしていました。番組は、字幕放送とハイビジョン制作に対応しており、視聴者に高品質の映像と情報を提供しました。

この番組は、NHKと共同通信社、全国の地方新聞社の提携によって推進される「地球だい好き 環境キャンペーン」の一環として位置づけられています。毎回、異なるNHKの放送局が制作を担当し、その地域の環境活動や企業・団体の取り組みを掘り下げて報告していました。地域ごとの特色を反映した環境に関する情報発信が行われ、視聴者が身近に感じられる内容が盛り込まれることが特徴でした。

また、番組に連動して「環境フォト&メッセージ」の募集も行われ、選ばれた作品が番組内で紹介されることで、視聴者参加型の番組作りがなされました。これにより、多くの視聴者が環境問題に関心を持つきっかけを得られるよう努めていました。

2004年度には、「愛・地球博」（2005年日本国際博覧会）に関連した特別番組が放送され、「巨樹は語る」という名古屋放送局制作のドキュメンタリーも月1回放送されるようになりました。さらに、2005年度からは、「月刊やさい通信」という関連番組も毎月最終週に放送し、健康的な生活と環境保護の関係についても広く取り上げました。

番組放送の形態もその後変更を余儀なくされ、2021年に「未来へ 17アクション」という新たなキャンペーンが立ち上がりました。このキャンペーンは、持続可能な開発目標（SDGs）への取り組みを推進するものとして、環境保全に対する新しいメッセージを発信していきます。キャンペーンのテーマソングには、山下達郎の「フェニックス」が用いられ、視聴者の関心を集めていました。

番組の放送時間は平日の毎週土曜日の午前中で、衆議院や参議院選挙の期間中は政見放送の関係で休止されることもありました。再放送は翌週の日曜日に行われ、その時間帯は特定の地域でも異なるタイムテーブルとなる場合がありました。近畿地方では、地元のローカル番組の放送により、やや遅れての放送が行われることもありました。

この番組は多くの視聴者に支持され、環境に対する意識を高めるための重要な役割を果たしてきました。現在でも、NHK地球エコや未来へ 17アクションといった後継企画が展開されており、これからの世代に向けて持続可能な社会の達成を目指した活動が続けられています。

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