地盤工学会

公益社団法人地盤工学会について

公益社団法人地盤工学会（Japanese Geotechnical Society、略称：JGS）は、日本国内における地盤技術の発展と技術者の資質向上を推進することを目的として、1949年に設立されました。日本学術会議協力学術研究団体として、地盤に関する専門的な知識や技術の普及を目指し続けています。

組織概要

地盤工学会は、約7,500名の会員を有しており、会員の背景は多岐にわたります。主な所属機関には、大学や研究機関、総合建設業、電力会社、鉄道会社などがあり、学生も多数参加しています。日本国内は広く、会は9つの支部（北海道、東北、関東、北陸、中部、関西、中国、四国、九州）に分かれています。これにより、各地域の地盤工学研究や活動の充実を図ることが可能となっています。

会員は、地盤工学に関する室内試験、地盤調査や設計、施工に関しての基準を策定し、実務に生かすことが期待されています。

主な活動と情報発信

学会誌

地盤工学会は、1953年に発刊した学会誌『土と基礎』を2008年に『地盤工学会誌』に改称しました。冊子版は2020年に発行を終了し、現在は電子版として情報提供が行われています。

論文集・作品集

地盤工学会では、2006年3月に創刊された和文の学術雑誌『地盤工学ジャーナル』や、1960年から続く英文ジャーナル『Soils and Foundations』も制作しています。特に、後者は2020年にオープンアクセスに移行し、広く研究成果を公開することが可能になりました。

年次大会

毎年開催される『地盤工学研究発表会』は、1966年以来、7月から9月にかけて行われる年次大会です。ここでは、最新の研究成果や実務事例が発表され、会員同士の情報交換やネットワーキングの場となっています。

沿革

地盤工学会は、1949年10月1日に日本土質基礎工学委員会として発足し、その後、1954年に土質工学会が設立されました。1958年には社団法人として公式に認められ、1995年に現在の名称である地盤工学会に改称、2010年には公益社団法人とされました。これらの歴史的経緯により、地盤工学会は日本の地盤技術の進展に寄与する重要な団体となっています。

歴代会長

地盤工学会の歴代会長には、建設省や大学など多様なバックグラウンドを持つ専門家たちが名を連ねています。初代会長には岩沢忠恭が、その後も当山道三や藤井松太郎など、地盤工学の発展に寄与した著名な人物が会長を務めてきました。2024年から2025年は渦岡良介が会長を勤める予定で、次世代のリーダーも育成されています。

関連項目

地盤工学会に関連する団体として、土木学会や日本建築学会があります。これらの団体との協力を通じて、地盤工学のさらなる発展と広がりが期待されています。

外部リンク

詳細は、地盤工学会公式サイトをご覧ください。

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