坂ちゃんの子の刻倶楽部

坂ちゃんの子の刻倶楽部

『坂ちゃんの子の刻倶楽部』は、1988年から1991年まで信越放送ラジオで放送されていた若者向けのバラエティ番組です。この番組は、毎週土曜日の夜9時から11時30分までの2時間半、若者たちに楽しいひと時を提供しました。

番組のスタートとパーソナリティ

この番組のパーソナリティは坂橋克明さんで、彼は1988年に信越放送にアナウンサーとして入社し、本番組が始まりました。当初は前番組『西沢トオルのスペースジャック』から引き継ぎ、21時台には電話リクエストとバラエティコーナーを組み合わせ、22時台にはトヨタUグループ提供の『Funny U』を放送し、23時台には『ポップスベスト10』を行っていました。

しかし、1989年4月の番組改編により『Funny U』が終了すると、21時台の内容も大幅に改編され、新たなコーナーが導入されました。このように、番組は常に進化を続け、リスナーを飽きさせない工夫がなされていたのです。

リスナー参加型の企画

本番組の大きな特徴は、リスナーの参加が奨励されていたことです。常連のリスナーはスタジオを訪れ、そこで物真似や特技を披露する場面もあり、これが番組の面白さを際立たせました。また、「危険なトークは必聴」と紹介されるほど、刺激的な内容も多く、聴取者の心を捉えました。リスナーが選べるノベルティとしては、特製のテレホンカード「子の刻テレカ」が用意されており、そのデザインも1989年12月に変更されるなど、注目を集めました。

番組タイトルの背景

タイトルの「子の刻」は、23時から1時までの時間帯を指し、番組の終了時刻である23時30分がこの「子の刻」に位置することから名付けられています。リスナーにとって、番組は週末の楽しみとして定着していたことでしょう。

主なコーナー紹介

複数の人気コーナーが設けられており、特に「電話リクエスト」は1988年から89年までの21時台で放送され、多くのリクエストが寄せられました。このコーナー後には、「ファニーな奴」が続き、リスナーが知っている面白い人物を紹介する流れができました。このコーナーは1990年から2部構成になり、更に盛り上がりました。

他にも、流行を追った「震源地はここだ」、かわいいスタジオゲストとともに悩みを解決する「子の刻女子高ストリート」、有名人が経営する架空の会社を想像する「子の刻カンパニー」、リスナーの創作言葉を紹介する「造語コーナー」など、多彩な内容がファンを楽しませました。

後番組とその影響

番組は1991年3月に終了し、後を引き継ぐ形で『大塚伊保のパジャマナイト』が続きました。坂橋アナウンサーの同期である大塚伊保さんが新たなパーソナリティを務め、この流れが文化的な影響を与えました。

坂ちゃんの子の刻倶楽部は、若者にとって特別な存在であり、その楽しい雰囲気やリスナーとの距離感が、多くの支持を受ける要因となったことでしょう。

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