坂克彦

坂克彦のプロフィール

坂克彦（さか かつひこ）は、1985年9月6日生まれ、茨城県新治郡出島村（現在のかすみがうら市）出身の元プロ野球選手です。内野手や外野手として活躍し、右投左打のスタイルを持つ彼は、選手としてだけでなく、コーチや監督としてもその手腕を発揮しました。

プロ入り前の経歴

坂は霞ヶ浦町立南中学校で軟式野球に打ち込み、その後常総学院高校に進学。高校時代は全国高等学校野球選手権大会に3度出場し、一年時からレギュラーとして活躍。特に3年夏の大会では、強豪・東北高校を破り、同校の初優勝に貢献しました。この時、坂は通算で35本塁打を記録し、その実力を証明しました。

2003年のプロ野球ドラフトでは、大阪近鉄バファローズから4巡目指名を受け、入団しました。背番号は53です。

近鉄・楽天時代

近鉄に在籍していた間は、一軍での出場はありませんでしたが、2004年のシーズン終了後にオリックスとの球団合併後、楽天ゴールデンイーグルスへ移籍しました。楽天でも背番号53を引き継ぎ、2005年には83試合に出場し、守備で高い評価を得ました。しかし、楽天での在籍中も一軍昇格は果たせず、状況は厳しいものでした。

阪神時代

2006年、坂は阪神タイガースにトレードで移籍。新しい背番号は35であり、10月14日には広島相手に一軍初出場を果たしました。その後、2007年からはスタメンとしてのチャンスも増え、プロ初安打や初打点を記録するなど、少しずつ存在感を示しました。しかし、同年は成績に苦しみ、2009年にはけがによってシーズンを通してはほとんど出場できない年となりました。

次の年、2010年には再度一軍に戻り、活躍の場が増えました。特にプロ初のヒーローインタビューを受けた試合は印象的でしたが、その後も出場機会は限られ、打撃成績に苦しむことが多くなりました。

2011年と2012年には怪我に悩まされ、出場試合数は限られましたが、復帰後には徐々に出場機会を増やしていきます。2013年には111試合に出場し、二軍に降格することなくシーズンを終えました。

現役引退後のキャリア

阪神から退団後、坂はNPB他球団でのプレーを希望し、2016年には12球団合同トライアウトに参加。その結果を受け、独立リーグの06BULLSに入団しました。2018年には試合出場はありませんでしたが、監督としての役割も担いました。最終的には茨城アストロプラネッツの監督に就任し、NPBドラフトで選手を輩出する成果を挙げるも、2020年に退任しました。

選手としての特徴とスタイル

坂克彦は、バットコントロールに優れる柔軟な打撃が特長で、変化球にも対応できる打者でした。内外野どちらのポジションもこなせるユーティリティープレイヤーとして知られ、守備でも素早いプレーが魅力的でした。また、指導者としても経験を重ね、若手選手の育成にも関わりました。今後の活躍に期待が寄せられます。

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