坂本勇人 (捕手)

坂本 勇人（さかもと はやと）

坂本勇人は、2002年4月15日生まれ、佐賀県唐津市浜玉町出身のプロ野球選手であり、現在は読売ジャイアンツに所属する捕手です。右投げ右打ちの彼は、佐賀県出身の選手として高い期待が寄せられています。

経歴

坂本は小学校1年生の時に野球を始め、3年生からは「はまゆう少年野球クラブ」で本格的にプレーを続けます。この時期から彼は捕手としての役割を担い始めました。中学校では軟式野球部に所属し、投手と捕手を兼任。中体連唐津地区大会の決勝で完全試合を達成し、全国中学校軟式野球大会の県大会での優勝を経て、プロ野球選手を目指す決意を固めました。

その後、坂本は地元の佐賀県立唐津商業高等学校へ進学。高校では1年生の夏から5番打者として活躍し、夏の全国高校野球選手権佐賀大会では準優勝に貢献しました。当初は三塁手として出場していましたが、秋から再び捕手に転身。その後もクリーンアップを務め、2年生の秋にも県大会準優勝、3年生の夏には県独自大会で強打を披露し、13打数9安打を記録しました。高校通算16本塁打を打ち、今や強肩強打の佐賀No.1選手とも挙げられています。

2020年のドラフトでは読売ジャイアンツから育成6位で指名され、仮契約を結びます。支度金300万円、年俸360万円での契約となり、背番号は同姓同名の内野手にちなみ「006」となりました。

プロの道へ

坂本のプロ生活は一軍昇格を目指す厳しい環境の中でスタートしました。2021年春季キャンプでは三軍から始まり、3月30日に行われた二軍戦での代走出場がプロ初登板となります。その後、三軍での基礎練習を経て、5月には二軍で初のスタメン起用が実現し、公式戦初安打も記録しました。2021年は三軍での出場が主で、公式戦では7試合で0.170の打率を残しましたが、今後の成長が期待されています。

選手としての特徴

坂本の打撃スタイルは、ライナー性の打球を野手の間に打ち抜くことが特徴です。得点圏での打率が良く、勝負強い打者としての評価を受けており、高校時代には監督からその能力を絶賛されました。また、遠投が100メートル、正確な二塁への送球が1.8秒台という肩の強さも持っています。50メートル走は6秒7というスピードを誇ります。

ジャイアンツの三軍バッテリーコーチである加藤健は、坂本の守備と打撃に加え、捕手としての「声」も評価しており、将来の大きな可能性を感じ取っているとのことです。

人物

坂本の名前「勇人」は母方の曽祖父の名前から名付けられたものです。中学2年生の頃からプロ野球選手への道を意識し始め、特に同姓同名の坂本勇人選手に憧れを抱くようになりました。その影響でバッティングフォームを模倣し、多くのことを学びました。周囲からは名前のことで言及されることも多いですが、坂本自身はそれをポジティブに感じているようです。しかし、同時に比較や期待に応えることの難しさも感じています。

高校時代に簿記の実務検定1級を取得するなど、学業にも取り組む姿勢を見せています。スポーツだけではなく、学習面でも確かな実力を示す選手です。今後の坂本勇人選手の成長に大きな期待が寄せられています。

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