坂本宿

中山道 坂本宿

坂本宿は、中山道六十九次のうち、江戸から数えて17番目の宿場として栄えました。現在の群馬県安中市松井田町坂本に位置し、JR信越本線横川駅から国道18号線（旧道）を軽井沢方面へ約2km進んだ場所にあります。この道中には、かつて交通の要所であった碓氷関も存在します。

概要

坂本宿は、中山道の中でも有数の難所であった碓氷峠の東の入口にあたり、旅人にとって重要な休憩地点でした。最盛期には本陣が2軒、脇本陣が2軒、そして旅籠が40軒も軒を連ね、比較的規模の大きな宿場町として賑わっていました。現在では、国道18号「坂本宿」として道路が再整備され、その景観と歴史的価値が評価され、土木学会デザイン賞2017奨励賞を受賞しています。

特徴

天保14年（1843年）の『中山道宿村大概帳』によると、坂本宿の家数は732軒、そのうち本陣が2軒、脇本陣が2軒、旅籠が40軒あり、宿場内の人口は732人でした。この数字からも、坂本宿が当時の交通と人々の生活において重要な役割を果たしていたことがわかります。街道沿いには、旅籠だけでなく、商店や茶屋なども立ち並び、活気に満ちていたことでしょう。

アクセス

最寄り駅はJR東日本信越本線の横川駅です。横川駅から旧中山道を通って坂本宿まで歩くこともできます。

隣の宿

中山道における坂本宿の隣の宿場は、以下の通りです。

松井田宿 - （碓氷関所） - 坂本宿 - （碓氷峠） - 軽井沢宿

碓氷峠を挟んで、西に松井田宿、東に軽井沢宿が位置しており、坂本宿は峠越えの前後の重要な拠点でした。

参考文献

日下部金兵衛「中山道軽井沢からの浅間山」、長崎大学附属図書館『幕末・明治期日本古写真』コレクション、2008年。

関連項目

碓氷峠
浅間山
中山道
宿場町

坂本宿は、碓氷峠を控えた宿場町として、その歴史と文化を今に伝えています。国道18号の整備によって、現代においてもアクセスしやすくなり、その魅力をより多くの人々が感じられるようになっています。

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