垣守博

垣守 博

人物と経歴

垣守 博（かきもり ひろし）氏は、1968年（昭和43年）3月31日に生まれた日本の元男子陸上競技選手です。専門種目はハードル走で、主に110メートルハードルと400メートルハードルで競技に参加しました。奈良県立添上高等学校で陸上競技に取り組み、その後、中央大学に進学してさらなる研鑽を積みました。

競技キャリア

1980年代中盤から後半にかけて、垣守選手は日本のハードル界において prominent（卓越した）な選手の一人として活躍しました。国内外の主要大会で notable（注目すべき）な成績を残しています。

主な成績概要

彼の競技キャリアにおける主な成績は以下の通りです。

1985年：アジアの舞台で頭角を現す。
アジア陸上競技選手権大会（ジャカルタ、インドネシア）に出場。400メートルハードルで50秒85のタイムを記録し、3位入賞を果たし、銅メダルを獲得しました。また、110メートルハードルでも14秒54で6位入賞しています。この大会は、国際的なキャリアの重要なスタートとなりました。
1986年：キャリアのハイライトとなる年。
国内最高峰の大会である日本陸上競技選手権大会において、110メートルハードルで14秒24（追い風0.0m/s）の記録で見事優勝し、日本のトップアスリートとしての地位を確立しました。同大会の400メートルハードルでも、50秒77のタイムで2位となり、二種目での高い実力を見せつけました。
第1回世界ジュニア陸上競技選手権大会（アテネ、ギリシャ）に日本代表として出場。400メートルハードルで50秒09をマークし、ジュニア世代の世界大会で価値ある銀メダルを獲得しました。110メートルハードルでは準決勝に進出しましたが、14秒52（向かい風0.7m/s）で準決勝第1組の5着となり、惜しくも決勝進出はなりませんでした。また、4×400メートルリレーにも第4走者として参加し、予選第1組で3分12秒81を記録しましたが、予選敗退となりました。
アジア競技大会（ソウル、韓国）にも出場し、110メートルハードルで14秒44（追い風0.73m/s）のタイムで4位に入賞しました。アジアの強豪が集まる大会でも上位に食い込む力を見せました。
1987年：競技生活における一時的な困難。
ユニバーシアード（ザグレブ、ユーゴスラビア）に出場しましたが、残念ながら110メートルハードルでは予選途中で棄権、400メートルハードルでも予選を棄権するという結果に終わりました。
1988年：国内選手権での再びの活躍。
日本陸上競技選手権大会に出場し、400メートルハードルで51秒65を記録し、3位に入賞しました。数年ぶりに国内選手権の表彰台に戻ってきました。

実績と評価

垣守博選手は、10代後半から20代前半という短い期間に、非常に濃密な競技キャリアを築きました。特に1986年に達成した日本選手権110mハードル優勝と世界ジュニア選手権400mハードル銀メダルは、彼の才能と努力が結実した成果であり、当時の日本のハードル界において特筆すべき偉業でした。国際大会でのコンスタントな入賞歴も、彼の高い競技レベルを示しています。彼の活躍は、当時の若い陸上競技選手たちにとって、国際舞台を目指す上での大きな励みとなりました。

参考文献

本項の記述にあたっては、『日本陸上競技連盟七十年史』（1995年発行）などを参考にしています。

関連情報

垣守博選手のより詳細なプロフィールや公式な競技記録については、国際陸上競技連盟の後継組織であるワールドアスレティックス（World Athletics）の公式サイトにて確認することが可能です。

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