垣見吉彦

垣見吉彦氏は、1952年3月22日に岐阜県岐阜市で生まれました。実家は酒屋を営んでおり、幼少の頃から酒造りの文化に触れて育ちました。1970年に岐阜県立岐阜高等学校を卒業後、広島大学工学部に進学し、1975年に醗酵工学科を卒業しました。同年、サントリーに入社し、技術者としてのキャリアをスタートさせました。

入社当初は品質保証部門に配属されましたが、1978年からは京都のビール工場に異動し、ビール製造の技術者として経験を積みました。現場で培った知識と技術を活かし、桂ビール工場では醸造技師長を務めるなど、ビールの品質向上に大きく貢献しました。2002年にはサントリービール生産部長に就任し、生産部門の中核を担う存在となりました。翌年にはサントリー取締役生産副本部長兼ビール生産部長となり、経営層の一員として、より広範な視野で生産体制の強化に努めました。

2007年にはサントリー常務取締役に昇進し、食品生産部門の責任者として、生産開発本部長や飲料生産部長を兼務しました。2009年には、サントリー食品インターナショナル専務取締役に就任し、生産開発本部長として、グローバルな視点での生産体制の構築に力を注ぎました。同年にはサントリープロダクツ代表取締役社長にも就任し、グループ全体の生産戦略を統括する役割を担いました。

2012年にはサントリー食品インターナショナル取締役副社長に就任し、研究開発（R&D）と生産の両部門を統括しました。技術開発戦略部長も兼務し、革新的な技術開発を推進しました。2014年には商品開発推進本部長を兼務し、市場のニーズに応じた魅力的な製品開発にも注力しました。2016年にはサントリー食品インターナショナルの取締役として、経営の中枢を担いました。

2017年からはサントリープロダクツ顧問、サントリー生命科学財団副理事長に就任し、企業経営から社会貢献活動へと活躍の場を広げました。2018年にはサントリー生命科学財団の理事長に就任し、生命科学の研究支援や普及活動に尽力しました。2020年には日本プラントメンテナンス協会の会長に就任し、業界全体の発展にも貢献しました。さらに、日本醸造協会の評議員や厚生労働省の委員会委員も務めるなど、多方面で活躍しています。

垣見氏は、サントリーにおいて技術者、経営者としての両面で卓越した能力を発揮し、その手腕は高く評価されています。また、社会貢献活動にも積極的に関与するなど、幅広い分野でその影響力を発揮し続けています。

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