広島大学工学部

広島大学工学部

広島大学工学部は、1918年に広島高等工業学校として創設された歴史ある学部です。機械、電気、化学、建設といった工学の基幹分野を網羅し、社会の発展を支える人材育成と研究活動に取り組んでいます。

組織

工学部は、以下の4つの類と基礎教育系で構成されています。

第一類（機械・輸送・材料・エネルギー系）

機械システムプログラム：材料力学、機械力学、機械設計システム、機械知能システムA・B、制御工学、機械加工システムなど、機械工学の基盤となる分野を深く学びます。
輸送・環境システム講座：構造システム、構造創生、システム安全、輸送システム計画学、海上輸送システム、輸送・環境システム流体、航空輸送・海洋システムなど、輸送と環境に関わる幅広い知識を習得します。
エネルギー変換プログラム：動力システム、熱工学、反応気体力学、燃焼工学、プラズマ基礎科学、量子エネルギー工学、エネルギー変換材料工学など、エネルギーに関する専門知識を学びます。
材料加工プログラム：材料物理学、材質制御工学、成形プロセス工学、機械材料強度学、接合プロセス工学など、材料の加工に関する高度な技術を習得します。

第二類（電気電子・システム情報系）

サイバネティクス応用講座：システム制御論、電力・エネルギー工学、生体システム論、ロボティクスなど、高度な制御技術を学びます。
システム基礎講座：社会情報学、生産システム工学、数理学など、システムを構成する基礎的な知識を習得します。
システム情報プログラム：コンピュータシステム、分散システム学、組み込みシステム、ビジュアル情報学、学習工学、計算機基礎学、ディペンダブルシステム論、パターン認識、ソーシャルコンピューティング、情報数理など、情報技術に関する幅広い知識を学びます。

第三類（応用化学・生物工学・化学工学系）

応用化学プログラム：有機超分子化学、無機・ハイブリッド材料化学、有機元素材料化学、機能性色素化学、有機π共役材料化学、環境触媒化学、高分子化学、材料分析化学など、多様な化学分野を研究します。
化学工学プログラム：熱流体材料工学、高圧流体物性、高分子工学、分離工学、微粒子工学、界面系プロセス工学、サステイナブル材料プロセス工学、グリーンプロセス工学など、化学物質の生産プロセスに関する専門知識を学びます。

第四類（建設・環境系）

建築プログラム：
建築構造学講座：建築材料学、建築構造力学、建築構造学、建築防災学、建築耐震工学など、建築物の構造に関する知識を学びます。
建築計画学講座：都市・建築計画学、建築史・意匠学、建築環境学、建築設計学など、建築物の設計と計画に関する知識を学びます。
社会基盤環境工学プログラム：構造材料工学、土木構造工学、地盤工学、インフラマネジメント、地球環境計画学、環境保全工学、水工学、海岸工学など、社会基盤を支える工学分野を学びます。

基礎教育系（応用数学）

工学の基礎となる数学を学びます。

沿革

広島大学工学部の歴史は、1918年の広島高等工業学校開校に始まります。その後、幾度かの改組・統合を経て、現在の体制に至っています。

1918年：広島高等工業学校が開校。機械工学科、電気工学科、応用化学科が設置される。
1929年：醸造学科を増設。
1944年：広島工業専門学校に名称変更。学科名も変更される。
1945年：広島市立工業専門学校が開校。造船科が設置される。
1949年：広島工業専門学校と広島市立工業専門学校が広島大学に統合され、工学部が発足。機械工学科、電気工学科、工業化学科、醗酵工学科、船舶工学科、土木建築工学科、工業経営学科が設置される。
1952年：工業教員養成課程を設置。
1959年：化学工学科を増設。工業化学科を応用化学科に名称変更。
1961年：土木建築工学科を土木工学科と建築学科に分離。精密工学科を設置。
1965年：工業経営学科を経営工学科に名称変更。
1967年：電子工学科を設置。
1971年：電子工学専攻修士課程を設置。
1972年：附属内海水環境研究施設を設置。
1976年：附属内海水環境研究施設を廃止。工学部組織を学類制に移行。
1982年：広島市中区から東広島市に移転。
2001年：工学部を4つの類に改組。
2004年：国立大学法人に移行。
2018年：工学部を現在の体制に改組。

関連項目

広島大学大学院先進理工系科学研究科

外部リンク

工学部サイト
* 基礎教育系（応用数学）

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