城南織物

城南織物株式会社（じょうなんおりもの）

城南織物株式会社は、愛媛県今治市北高下町に本社を構える、歴史あるタオルメーカーです。1914年の創業以来、綿織物からタオルへと製造の中心を移し、高品質なタオル製品を提供し続けています。

概要

1914年、阿部（株）工務主任を務めていた平尾亀太郎と、阿部（株）元支配人の正岡七重が共同で「城南織物工場」を設立したのが始まりです。創業当初は、綿ネルやその他の綿織物の製造を手がけていました。時代の変化とともに、1953年にタオルの製造を開始。そして1973年には、祖業であった綿織物の製造を完全に中止し、タオル製造へと事業を集中させました。

長らく、カネボウなどの大手メーカーのタオルのOEM生産を担ってきましたが、2002年以降、四国タオル工業組合（現：今治タオル工業組合）が「NYホームテキスタイルショー」への参加を開始したことを契機に、各タオルメーカーは自社ブランドの開発に力を入れるようになりました。城南織物もその流れに乗り、自社ブランドの開発に着手。2004年秋には、「NYホームテキスタイルショー」に出展した「モウ・キューブ」が、見事グランプリを受賞し、その品質とデザイン性の高さを世界に示しました。

事業所

本社：愛媛県今治市北高下町2丁目2番9号
東工場：愛媛県今治市東鳥生町5丁目62番

沿革

1914年：平尾亀太郎と正岡七重の共同出資により「城南織物工場」を創業。綿ネル・綿織物の製造を開始。
1916年：平尾亀太郎の単独経営となる。
1942年：工場および織機を国に拠出し、一時廃業。
1948年：「城南織物株式会社」として再設立。
1953年：樹之本工場を新設し、タオルの製造を開始。
1964年：高下工場を新設。
1973年：本社工場を閉鎖し、綿織物の製造を中止。タオルの製造に専念。
1985年：東工場を新設。
1989年：樹之本工場を閉鎖。
2004年：「モウ・キューブ」がNYホームテキスタイルショーでグランプリを受賞。
2015年：織機設備を刷新。

城南織物は、長年の歴史の中で培われた技術と経験を活かし、今治タオルの品質を支える一翼を担っています。伝統を守りながらも、新しい技術やデザインを取り入れ、常に高品質なタオル製品を追求する姿勢は、多くの人々から支持されています。

外部リンク

城南織物株式会社)

関連項目

* 今治タオル工業組合

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