城西川越中学校・城西大学付属川越高等学校

城西川越中学校・城西大学付属川越高等学校について

埼玉県川越市に所在する私立の男子校で、中学校と高等学校が連携した中高一貫教育を提供しています。設置者は学校法人城西川越学園です。一般には「城川」などの略称で呼ばれています。

教育理念と特色

本校は「報恩感謝」という建学の精神に基づき、感謝の心を忘れず、自立心を持って社会に貢献できる人材の育成を目指しています。教育活動の中で特に重視しているのは英語教育です。特に中学・高校の初期段階では、英文の正確な理解に必要な文型把握と直訳力の習得に力を入れています。

学校の沿革と現状

1972年に城西大学付属川越高等学校として開校しました。設立当初は城西大学への推薦入学を視野に入れていましたが、生徒の学力向上と多様な進路志向に対応するため、現在ではほとんどの生徒が他の四年制大学へ進学しています。1992年には城西川越中学校が開校し、中高一貫校となりました。中学校の開校以来、高校も「城西川越高校」と通称されるのが一般的です。学校は田園地帯に位置し、豊かな自然環境に囲まれており、正門脇のケヤキの木は学校のシンボルとして親しまれています。2008年には運営法人の名称が変更されました。

高校のコース制

高校課程には、中学校からの進学者向けの内進コースと、高校から入学する生徒向けの進学・特進・特選コースがあります。1、2年次は基本的にコース別のクラスですが、3年次には進路希望に応じて内部生と高校入学者が混合した多様なクラス編成となります。特選コースは他のコースより授業時間が長く設定されています。

シンボル

校章は羅針盤とケヤキの葉を組み合わせたデザインで、人生の指針を定め、社会の柱となる人物への成長を願う意味が込められています。また、「JK」マークや正門のケヤキもシンボルとして認識されています。生徒のアイデアから生まれたマスコットキャラクター「けやき君」は、スクールバスやグッズにも活用されています。

部活動

運動部、文化部ともに活発な活動が行われています。特に、生徒有志による和太鼓団体「欅」は、校内外で精力的に活動し、全国大会にも複数回出場しています。運動部では、陸上競技部や軟式野球同好会、ラグビー部などが近年、関東大会や県大会で優れた成績を収めています。

沿革のハイライト

1972年の高校開校後、体育館やクラブ棟などの施設が整備されました。1992年に中学校が開校し、中高一貫教育が始まりました。コンピュータ教室の設置やコース制の導入など、教育内容も時代のニーズに合わせて変化しています。近年では新校舎（2012年）や新部室棟（2017年）が竣工し、ICT教育も導入されています。過去には必履修科目の未履修が問題となった時期もありましたが、現在は是正されています。

学校行事

文化祭は「けやき祭」として中高合同で開催されます。学年やクラス、部活動ごとに工夫を凝らした展示や発表が行われ、生徒たちの創造性や協力する力を育む場となっています。

その他情報

2010年度には制服のデザインが一新されました。

交通アクセス

最寄駅はJR・東武東上線の川越駅、西武新宿線の本川越駅、JR高崎線の桶川駅などです。各駅から路線バスまたはスクールバスが運行されており、通学の便が図られています。自転車での通学も可能です。

著名な出身者

斉藤直哉（元プロ野球選手）
佐久間悟（サッカー監督）
スタパ齋藤（ライター）
袴田武史（ispace創業者・CEO）
松本光司（漫画家）
吉田幸弘（コミュニケーションデザイナー）
古屋優樹、宮下椋（ラグビー選手）
その他、多分野で活躍する卒業生を輩出しています。

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