城西駅

城西駅について

城西駅（しろにしえき）は、静岡県浜松市天竜区佐久間町相月にある、東海旅客鉄道（JR東海）飯田線の駅です。この駅は、周囲を山々に囲まれた自然豊かな場所に位置しており、ひっそりとした佇まいが特徴です。

歴史

城西駅の歴史は、1955年（昭和30年）11月11日に国鉄飯田線の佐久間 - 大嵐間の経路変更に伴い、新線上に開業したことから始まります。開業当初から旅客駅として機能していましたが、1971年（昭和56年）12月1日に荷物の取り扱いを廃止しました。その後、1984年（昭和59年）2月24日に飯田線南部CTC化に伴い無人化され、1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化により、JR東海の駅となりました。2008年（平成20年）1月27日には、ホームが1面撤去され、棒線駅となっています。これにより、かつての島式ホーム2線構造から、現在の単式ホーム1面1線へと変化しました。

駅構造

現在の城西駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。以前は島式ホーム1面2線と側線を持っていましたが、2008年の改修により1線に減らされました。駅は中部天竜駅が管理する無人駅となっており、駅員は配置されていません。そのため、切符の購入や問い合わせは、乗車前に済ませておく必要があります。

利用状況

2021年度（令和3年度）の1日平均乗車人員は8人と、非常に少ない利用状況です。これは、駅周辺の人口が少ないことや、自家用車利用者が多いことが要因と考えられます。静岡県統計年鑑および浜松市統計書によると、1993年度（平成5年度）以降の利用状況が記録されていますが、2001年度（平成13年度）から2006年度（平成18年度）の統計は非公表となっています。

駅周辺

城西駅の周辺には、国道152号が通っており、駅の北側には城西商店街が位置しています。商店街は、水窪方面に10分ほど歩いたところにあり、かつては城西小学校（2017年3月廃校）も近くにありました。また、商店街の北側には城西郵便局があり、地域住民の生活を支えています。駅の近くには水窪川が流れており、自然豊かな風景が広がっています。また、当駅と向市場駅の間には、通称「S型鉄橋」と呼ばれる第6水窪川橋梁があります。

バス路線

駅前には城西駅前バス停が設置されており、浜松市自主運行バス北遠本線と佐久間ふれあいバスが利用できます。浜松市自主運行バス北遠本線は、水窪駅入口・水窪町方面と、相月駅前・西渡・瀬尻・西川・横山車庫・山東・天竜区役所・二俣仲町・西鹿島駅方面を結んでいます。佐久間ふれあいバスは、曜日によって経路が異なり、土日祝日は運休しています。

隣の駅

城西駅は、飯田線において、以下の駅に隣接しています。

■快速（上りのみ運転）
佐久間駅 - 城西駅 - 水窪駅
■普通
相月駅 - 城西駅 - 向市場駅



城西駅は、利用者は少ないものの、その歴史と周辺の自然が魅力的な駅です。鉄道ファンや歴史愛好家にとっては、訪れる価値のある場所と言えるでしょう。

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