基盤地図情報

基盤地図情報について

基盤地図情報とは、電子地図を用いて地理空間情報の位置を示すための基本的な情報を指します。これは、平成19年8月29日に施行された「地理空間情報活用推進基本法」に基づき規定されています。この法律では、基盤地図情報の具体的な内容として、測量基準点、海岸線、公共施設の境界線、行政区画など、国土交通省令で定められた情報を電磁的方式で記録されたものと定義しています。

基盤地図情報の重要性

基盤地図情報を整備することで、国や地方自治体、さらには民間企業などが持つさまざまな地理空間データをシームレスに繋げ、融合させることが可能となります。これにより、個々の地理情報が正確に結びつき、より効果的に利用されるようになります。たとえば、都市計画や公共施設の管理、農地の監視など、さまざまな行政サービスの効率を高めることができます。

情報項目

基盤地図情報には、以下の13の主要項目が含まれており、国土交通省が定める省令に基づいて整備されています。

1. 測量の基準点
2. 海岸線
3. 公共施設の境界線（道路区域界）
4. 公共施設の境界線（河川区域界）
5. 行政区画の境界線及び代表点
6. 道路縁
7. 河川堤防の表法肩の法線
8. 軌道の中心線
9. 標高点
10. 水涯線
11. 建築物の外周線
12. 市町村の町若しくは字の境界線及び代表点
13. 街区の境界線及び代表点

このような情報が整備されることにより、地理空間情報の利用が向上します。

整備のプロセス

基盤地図情報は、国土交通省が中心となって整備します。このプロセスでは、専門機関や技術者が地理情報を収集し、正確なデータを作成します。その後、整備された情報はインターネット上で無償で提供され、誰でも利用可能な状態となります。これにより、情報の透明性とアクセス性が向上し、さまざまな分野での利用が促進されます。

相互活用の規定

地理空間情報活用推進基本法では、国や地方自治体が地図を作成する際に、既存の基盤地図情報を積極的に活用することが求められています。これにより、関連する各分野での情報の一貫性が保たれ、業務の効率が高まります。

関連項目

基盤地図情報に関連する重要な概念として、地理情報システム、電子国土、国家座標などがあります。これらのシステムや基準は、基盤地図情報と連携して機能し、地理空間情報の高度な活用を可能にしています。

参考リンク

• - 基盤地図情報サイト｜国土地理院
• - 基盤地図情報ダウンロードサービス（利用者登録制）

基盤地図情報は、現代社会において地理空間データを効果的に活用するための基盤であり、今後の行政や社会における重要な役割を果たすことでしょう。

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