基礎生物学研究所

基礎生物学研究所について

基礎生物学研究所（National Institute for Basic Biology）は、愛知県岡崎市にある、自然科学研究機構の一部として機能する大学共同利用機関です。この研究所は、日本における基礎生物学分野の中心的な国立研究所として知られており、生物現象の本質を分子や細胞レベルで探求することを目的としてさまざまな研究を行っています。また、国家が推進するナショナルバイオリソースプロジェクトでは、特にメダカの研究分野を担っています。

研究領域と技術課

2010年4月現在、基礎生物学研究所では以下の7つの研究領域を設け、各領域の専門家たちが研究を進めています。

• - 細胞生物学領域
• - 発生生物学領域
• - 神経生物学領域
• - 進化多様性生物学領域
• - 環境生物学領域
• - 理論生物学領域
• - イメージングサイエンス研究領域

さらに、ラジオアイソトープ実験センターや生命創成探究センターとの連携も行われています。加えて、岡崎統合事務センターが経理など管理業務を支え、総合研究大学院大学の大学院生に教育の場を提供しています。

沿革

基礎生物学研究所は1977年5月2日に設立され、当初は文部省生物科学総合研究機構の研究機関としてスタートしました。その後、1981年4月には生物科学総合研究機構が分子科学研究所と統合され、「岡崎国立共同研究機構」という組織に移行しました。さらに、2004年4月には法人化され、現在の大学共同利用機関法人自然科学研究機構が誕生しました。

一般公開

この研究所は、3年ごとに秋のシーズンに研究施設の一般公開を行っています。直近では2022年10月1日に開催され、多くの来訪者を迎えました。特に注目されたのは、2016年10月に行われた公開イベントで、事前に大隅良典氏がノーベル生理学・医学賞を受賞したこともあり、来訪者が絶えず、開催時間が一時間延長されるという盛況ぶりでした。

アクセス

基礎生物学研究所へのアクセスは便利で、名古屋鉄道本線の東岡崎駅が最寄り駅となっています。東海道新幹線を利用する場合は、豊橋駅や名古屋駅、または金山駅を経由して名鉄本線への乗り換えが可能です。どのルートもおおよそ30分程度で到着できます。また、中部国際空港からは名鉄または直行バスで東岡崎駅にアクセスでき、こちらも約1時間の所要時間がかかります。駅からは南口を出て徒歩5分ほどで到着します。

関連項目

基礎生物学研究所に関連する機関には、自然科学研究機構や分子科学研究所、生命創成探究センターなどがあります。これらの機関は相互に連携して研究を進めており、共通の目標を持ちながら活動しています。

もう一度検索