埼玉県立玉川工業高等学校

埼玉県立玉川工業高等学校は、埼玉県比企郡ときがわ町玉川に位置していた公立の工業高等学校です。通称として「玉高」や「玉工」という名称で親しまれていました。1949年に埼玉県立小川高等学校の分校として設立された後、1956年に独立し、埼玉県立玉川高等学校として認可を受けました。

開校当初は定時制課程のみでしたが、1959年に電気科が設置されたのを皮切りに、1963年に機械科、1966年には土木科が設置され、工業高校としての体制を整えていきました。その後、1989年には学科の再編が行われ、電気科の一部が情報技術科に、土木科が建設技術科にそれぞれ転換しました。

玉川工業高等学校は、「ものづくりの心を育み、活気にあふれ、地域に根ざした学校」を目指しており、生徒たちはそれぞれの専門分野で技術を磨いていました。学校には、野球部、サッカー部、バスケットボール部などの運動部や、音楽部、写真部、科学部などの文化部、さらに電気同好会や情報研究同好会など、工業高校ならではの特色あるクラブ活動がありました。

2013年に惜しまれつつも閉校となり、その歴史に幕を閉じました。閉校後の卒業証明書などの事務手続きは、埼玉県立小川高等学校が引き継いでいます。閉校後、学校の跡地には株式会社ベジテックの食品工場が建設され、2019年4月から稼働しています。

玉川工業高等学校の卒業生の中には、飯能市長の新井重治氏やお笑いタレントの山口弘和氏など、各界で活躍する人材を輩出しています。最寄りの駅はJR八高線の明覚駅で、そこから徒歩25分またはバスを利用してアクセスできました。

この学校は、埼玉県高等学校の廃校一覧や日本の工業高等学校一覧、日本の情報高等学校一覧にもその名前が記載されており、地域に根ざした工業高校としての存在意義を示しています。

設置学科
電気科
情報技術科
機械科
建設技術科

沿革
1949年：埼玉県立小川高等学校の分校として定時制課程分校設立
1956年：玉川分校廃校、埼玉県玉川高等学校設置認可
1957年：校歌「紺碧の空秩父嶺に」制定
1959年：電気科設置認可
1962年：埼玉県立玉川工業高等学校設置認可
1963年：機械科設置
1966年：土木科設置
1967年：校歌「集い寄れ若人よ」制定
1989年：電気科の一部が情報技術科に、土木科が建設技術科に転換
1998年：創立50周年記念式典挙行
2013年：閉校

クラブ活動
運動部：野球部、サッカー部、バスケットボール部、ソフトテニス部、弓道部、柔道部、剣道部、バドミントン部、自転車競技部、卓球部、陸上部、山岳部
文化部：音楽部、写真部、書道部、郷土研究部、科学部、アマチュア無線部
同好会：電気同好会、情報研究同好会、機械研究同好会、建設技術同好会

主な卒業生
新井重治（飯能市長）
山口弘和（お笑いタレント）

交通アクセス
* JR八高線明覚駅より徒歩25分、またはバス利用

もう一度検索