埼玉県道210号中津川三峰口停車場線

埼玉県道210号中津川三峰口停車場線は、秩父市の豊かな自然を背景に、中津川地区と三峰口駅を結ぶ一般県道です。起点は秩父市中津川、終点は三峰口停車場であり、全長は約15kmに及びます。

概要

この県道は、秩父地域の交通網において重要な役割を担っています。沿線には、美しい中津峡やニッチツ秩父鉱山などの観光スポットや施設が存在し、地域住民の生活を支えるとともに、観光客にとっても魅力的なルートとなっています。

歴史

1960年（昭和35年）9月1日に埼玉県道として認定されて以来、この道は地域の発展とともに歩んできました。1995年（平成7年）には、持桶トンネルが完成し、交通の便が向上しました。このトンネルは全長450mで、起点側の入口にはコマドリ、終点側の入口にはシャクナゲのレリーフが設置され、地域の自然を象徴するデザインとなっています。

しかし、自然災害もこの道に大きな影響を与えてきました。2019年には、台風19号の影響で道路が崩落し、通行止めとなりました。さらに、2022年9月には、秩父市中津川地内で大規模な土砂崩れが発生し、県道の一部区間が再び不通となりました。この際には、小鹿野町につながる林道が迂回路として利用され、孤立世帯は発生しませんでした。

2023年8月1日には、土砂崩れで通行止めとなっていた区間が開通し、交通が回復しました。ただし、土砂崩れ発生現場周辺では、片側交互通行による復旧工事が継続されています。

路線状況

この県道は、秩父の山間部を縫うように走っており、美しい自然景観が楽しめます。しかし、一部区間では道幅が狭く、カーブが連続する箇所も存在するため、運転には注意が必要です。

道路施設

持桶トンネル: 1995年完成。全長450m。内部には大滝村の鳥であるコマドリと、大滝村の花であるシャクナゲのレリーフが飾られています。
長栄橋: 中津川に架かる橋。

交差する道路

国道140号
秩父市道大滝幹線17号線（旧中津川林道）
金山志賀坂林道（終点で埼玉県秩父農林センター管理の林道に接続し、国道299号に連絡可能）

沿線の施設

秩父鉄道秩父本線 三峰口駅
中津峡
ニッチツ秩父鉱山

埼玉県道210号中津川三峰口停車場線は、自然と歴史が織りなす道であり、地域住民の生活と観光を支える重要な役割を果たしています。通行の際には、道路状況に注意し、安全運転を心がけてください。

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