堀内次雄

堀内次雄（ほりうち つぎお/つぐお）

堀内次雄は、1873年（明治6年）5月25日に、兵庫県丹波篠山市で生まれました。彼は、明治から昭和にかけての時代に、医学者として、また大日本帝国陸軍の軍医として活躍した人物です。

生い立ちと初期のキャリア

堀内次雄は、父である堀内直学の長男として生まれ、1888年（明治21年）7月に家督を相続しました。1894年（明治27年）には、第二高等学校医学部（現在の東北大学医学部）を卒業し、その後、陸軍に入隊、三等軍医としてキャリアをスタートさせました。

台湾での活躍

1896年（明治29年）から、堀内次雄は台湾に渡り、台北病院医務嘱託、台北県医院医員、台湾総督府医院医員などの職を歴任しました。さらに、台湾総督府医学校では助教授、舎監、教授を務め、教育者としても貢献しました。1912年（大正元年）には、多紀郡出身者として初めて医学博士の学位を取得。彼の医学への深い知識と熱意は、多くの人々に影響を与えました。

1915年（大正4年）には、台湾総督府医学校長に任命され、台湾総督府中央研究所技師も兼務しました。この時期には、台湾の医療体制の整備、医療教育の発展に大きく貢献しました。さらに、台湾中央研究所長、赤十字病院台湾支部医長、台湾在郷軍人会会長、台湾総督府評議会員など、多岐にわたる要職を歴任しました。

晩年

1955年（昭和30年）5月12日、堀内次雄は脳軟化症により、その生涯を閉じました。彼の死後も、その功績は長く語り継がれています。

栄典

堀内次雄は、その功績により、数々の栄典を授与されています。

1936年（昭和11年）4月18日 - 正三位
1940年（昭和15年）8月15日 - 紀元二千六百年祝典記念章

人物像

堀内次雄は、医学研究者としてだけでなく、教育者、組織管理者としても卓越した能力を発揮しました。台湾医療の発展に尽力し、地域社会への貢献も惜しまなかった人物として、広く知られています。

参考文献

人事興信所『人事興信録 第4版』人事興信所、1915年。
人事興信所『人事興信録 第8版』人事興信所、1928年。
篠山新聞社『多紀、氷上人名鑑』篠山新聞社、1933年。
興南新聞社 編『台湾人士鑑』呂霊石、1943年。
『南溟会報 昭和30年6月』南溟会本部、1955年。

外部リンク

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堀内次雄の生涯は、医学の発展、教育、社会貢献という多岐にわたる分野で、偉大な足跡を残しました。彼の功績は、今もなお、多くの人々に影響を与え続けています。

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