堀江久美子

堀江久美子：柔道界を彩った不屈の闘志

堀江久美子（ほりえ くみこ）は、1982年9月8日、兵庫県加古川市に生まれました。柔道家としての彼女は、78kg級の選手として数々の実績を残し、その名を柔道界に刻みました。身長165cm、血液型O型、段位は四段、組み手は左組み、得意技は払腰という特徴を持ち、現在は萩原姓で兵庫県警に所属しています。

学生時代からの飛躍

柔道を始めたのは加古川中学校に入学してからでした。夙川学院高校2年の時には、全国高校選手権78kg級で3位に入賞し、その才能の片鱗を見せつけました。2001年に帝京大学に進学すると、学生体重別決勝では、1年から2年連続で筑波大学の長瀬めぐみに敗れ2位に甘んじましたが、全日本学生柔道優勝大会では2年時にチームの優勝に大きく貢献しました。4年時には学生体重別の準決勝で長瀬を下し、決勝でも淑徳大学の中澤さえを破り、見事優勝を果たしました。さらに、世界学生でも優勝を飾り、学生柔道界での確固たる地位を築きました。しかし、講道館杯では決勝で中澤に敗れ、2位に終わりました。

警察官としての活躍と国際舞台での挑戦

2005年、兵庫県警に所属すると、全国警察柔道選手権大会無差別（2008年以降は63kg超級）では、2012年まで7連覇という偉業を達成しました。また、講道館杯では大学の後輩である長谷部真弓を破り初優勝を飾りました。さらに、福岡国際では2回戦で世界チャンピオンであるキューバのユリセル・ラボルデを内股で破り、決勝でも世界2位の中澤を破り、優勝を手にしました。これらの活躍を通じて、堀江は国際舞台でもその実力を証明しました。

2006年には、全日本選手権で3位に入賞しましたが、体重別では決勝で中澤に敗れ2位に終わりました。ワールドカップ国別団体戦のメンバーにも選ばれましたが、中澤の控えとなり、出場機会はありませんでした。講道館杯決勝では、了徳寺学園職員の長瀬に敗れ、2連覇はなりませんでした。福岡国際でも、決勝で中澤に敗れて2連覇を逃しました。

2007年の全日本選手権では、決勝まで進むも、綜合警備保障の塚田真希に判定で敗れました。アジア選手権と世界団体では3位に入賞しました。2008年の東アジア選手権では優勝を果たしましたが、嘉納杯では決勝で北京オリンピック金メダリストである中国の楊秀麗に敗れました。

2010年4月には全日本選手権の準決勝で塚田に敗れ3位となりました。そして、同年12月には同じ兵庫県警に勤務する警察官と結婚しました。2011年には全日本選手権で2度目の決勝進出を果たしましたが、コマツの杉本美香に敗れました。78kg級の選手でありながら、無差別で争われる全日本選手権で、左変形の組み手を武器に2度2位、2度3位となるなど、無差別での活躍も目立った選手でした。

主な戦績

2000年 全国高校選手権 3位
2001年 全日本学生柔道優勝大会 2位
2001年 学生体重別 2位
2002年 学生体重別 2位
2002年 全日本学生柔道優勝大会 優勝
2003年 学生体重別 3位
2004年 全日本学生柔道優勝大会 3位
2004年 学生体重別 優勝
2004年 講道館杯 2位
2004年 世界学生 優勝
2005年 オーストリア国際 2位
2005年 体重別 3位
2005年 - 2010年、2012年 全国警察柔道選手権大会 7連覇（無差別および63kg超級）
2005年 講道館杯 優勝
2005年 福岡国際 優勝
2006年 ドイツ国際 3位
2006年 全日本選手権 3位
2006年 体重別 2位
2006年 講道館杯 2位
2006年 ワールドカップ国別団体戦 3位
2006年 福岡国際 2位
2007年 オーストリア国際 3位
2007年 ドイツ国際 5位
2007年 全日本選手権 2位
2007年 アジア選手権 3位
2007年 世界団体 3位
2007年 嘉納杯 3位
2008年 体重別 3位
2008年 東アジア選手権 優勝
2008年 講道館杯 3位
2008年 嘉納杯 2位
2010年 全日本選手権 3位
2011年 全日本選手権 2位

(出典: JudoInside.com)

脚注

外部リンク

堀江久美子 - JudoInside.com (英語)
* 堀江久美子 - 国際柔道連盟 (英語)

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