堀田建設

愛媛県を代表する建設会社、堀田建設株式会社の軌跡

堀田建設株式会社は、愛媛県八幡浜市に本社を置く歴史ある建設会社です。八幡浜地区においては最も古い歴史を持つ土木建設業者として知られており、その歴史は1926年、西宇和郡伊方町の佐田岬にまで遡ります。

当初は海洋土木工事を中心とした事業展開でしたが、その後は建築事業へと事業領域を拡大し、総合建設業者へと発展を遂げました。2000年6月期には、売上高164億円を記録するなど、高い業績を誇っていました。住宅建築においては、エス・バイ・エルの代理店として事業を展開するなど、多角的な事業展開にも取り組んでいました。

しかしながら、時代の変化とともに公共工事が減少する傾向が強まり、同社は経営環境の悪化に直面することになります。2007年6月期には、売上高が114億円へと減少。民間工事への注力を試みましたが、借入金は膨れ上がり、従業員の削減や支店の閉鎖といったリストラ策を断行するも、経営状況は改善しませんでした。

その結果、2008年7月14日、堀田建設株式会社は松山地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けることとなります。負債総額は約110億円にのぼり、愛媛県下の建設業者としては過去最大規模の負債となりました。主要取引銀行であった愛媛銀行にとっても、二神組以来の大口取引先の破綻となり、大きな衝撃を与えました。

その後、関係各方面の支援を受けながら民事再生手続きを進め、再建に向けた努力を続けました。そして、2012年には民事再生手続きが終結。困難な状況を乗り越え、再び企業活動を継続することになりました。

主要事業所

堀田建設株式会社は、愛媛県内を中心に複数の事業所を展開しています。主な事業所は以下の通りです。

八幡浜本社: 愛媛県八幡浜市郷
松山支店: 愛媛県松山市久万ノ台
伊方支店: 愛媛県西宇和郡伊方町高浦
兵庫支店: 兵庫県尼崎市開明町
宇和島支店: 愛媛県宇和島市大浦甲

沿革

堀田建設株式会社の歴史は、1926年（大正15年）に創業された「堀田組」に始まります。その後、社名を変更しながら、合併や事業転換を繰り返しながら成長を遂げました。主要な出来事を以下に示します。

1926年（大正15年）: 堀田組創業
1950年（昭和25年）: 西南海事工業株式会社に改称
1961年（昭和36年）: 株式会社堀田海事工業所に改称
1963年（昭和38年）: 日南開発株式会社と合併
1964年（昭和39年）: 日南開発株式会社より分離、株式会社堀田海事工業所として単独発足
1966年（昭和41年）: 堀田建設株式会社に改称
1967年（昭和42年）～1995年（平成7年）: 本社事務所を数回移転
1969年（昭和44年）: 一般土木工事部門発足、三崎支店新設
1978年（昭和53年）: 松山営業所（現：松山支店）設置
1981年（昭和56年）: 宇和島営業所（現：宇和島支店）設置
1988年（昭和63年）: 大阪支店新設
1990年（平成2年）: 海事部門新設
1991年（平成3年）: 住宅事業部新設
1997年（平成9年）: 神戸支店（現：兵庫支店）新設
2008年（平成20年）7月14日: 民事再生法適用申請、保全命令
* 2012年（平成24年）: 民事再生手続き終結、宇和島支店新設

施工実績

堀田建設株式会社は、数多くの公共・民間工事に関わってきました。代表的な施工実績には、愛媛県自治会館（松山市）、伊方町観光交流拠点施設「佐田岬はなはな」（伊方町）などがあります。

長きにわたる歴史の中で、数々の困難を乗り越え、現在も愛媛県の発展に貢献し続けている堀田建設株式会社。その歩みは、地域社会と共に歩む企業の姿を示す好例と言えるでしょう。

もう一度検索