堀田駅 (名鉄)

堀田駅（ほりたえき）

愛知県名古屋市瑞穂区の新開町に位置し、名古屋鉄道名古屋本線の一部である堀田駅は、名駅番号NH32を持つ駅です。この駅は1928年に開業し、名古屋市電との連絡を行う特急停車駅としての歴史を持っています。その後、何度かの移転や改良を経て現在の位置に固定され、多くの利用者に親しまれてきました。

歴史

堀田駅はその開業当初から名古屋市電と連携しており、1930年には複線化と曲線改良で現在の位置に移転しました。1935年には名岐鉄道への合併により名古屋鉄道が発足し、それ以降は同社の駅として運営されるようになりました。超特急が廃止された晩年には特急停車駅となり、1945年以前には特急が完全に廃止されました。

1960年代には南口が新設され、電子乗車券の設置や貨物営業の廃止など、近代化が進みました。1987年には自動改札機が導入され、2004年にはトランパスが始まりました。利用者の利便性向上のため、2010年にはバリアフリー化も施行され、2011年にはICカード乗車券の「manaca」を導入しました。最近の2017年にはホームの嵩上げ工事が完了し、さらなる利用者の利便性向上が図られました。

駅構造と設備

堀田駅は高架駅で、2面4線の相対式ホームを持ち、終日駅員が配置されています。自動券売機や自動改札機が設置されており、バリアフリー対応工事も完了していますが、歴史のある駅であるため、すべてのエリアにエレベーターやエスカレーターが完備されているわけではありません。

駅の構造上、普通列車が急行・準急を待避することができない特徴があり、昼間は普通列車が本笠寺駅で優等列車を待避することが一般的です。堀田駅には上下線の待避線も確保されており、神宮前方向への折り返しも可能です。近年では、特急列車が神宮前駅で営業運転を開始・終了する際の折り返しにも使われています。

駅周辺

堀田駅周辺は低地で、水田に似た地形が名前の由来ともなっており、古くからの商店街も見られました。名古屋市電の路線があった時代には、駅前には賑わいも見られましたが、2022年には高架下の店舗も閉店し、商業施設の変化が見受けられます。駅周辺には名古屋市営バスの停留所があり、様々な地域へのアクセスが可能です。

利用状況

2021年度のデータによると、堀田駅の1日平均乗降人員は約11,199人で、名古屋本線内では中堅の駅と位置づけられています。地下鉄堀田駅やバス路線の近接もあり、乗客の利用が分散している影響を受けています。特急停車駅でありながら、周辺には他の交通機関も多いため、利用者はやや少なめです。

堀田駅は長い歴史を持ちながらも地域の交通拠点として機能を果たし続けており、今後のさらなる発展が期待される駅です。

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