堀美術館

堀美術館について

堀美術館は、愛知県名古屋市東区にある、昭和初期の洋画と近代日本画を中心とした美術館です。2006年にダイテックの創業者であり会長の堀誠によって設立されました。この美術館のコレクションは、特に昭和初期に芸術の都パリに留学し、本場の絵画を学びながらも「日本的な洋画」の創造を目指した画家たちの作品を特徴としています。梅原龍三郎をはじめ、藤田嗣治、須田剋太など、日本の洋画史に名を刻む巨匠たちの作品が数多く収蔵されています。また、加山又造、棟方志功、三岸節子といった近代日本画の巨匠たちの作品も展示されており、日本の美術史における重要な変遷を辿ることができます。

美術館では、これらの所蔵作品の展示に加えて、若手作家を対象とした「Dアートビエンナーレ」という公募展も開催されています。このビエンナーレは、公益財団法人堀科学芸術振興財団によって主催され、次世代の芸術家たちの育成にも力を入れています。2012年度には、「H/ASCA展」という愛知県の芸術大学の学生による展覧会が開催され、地域に根ざした芸術活動の振興にも貢献しています。

展示作品について

堀美術館では、梅原龍三郎、藤田嗣治、須田剋太、加山又造、棟方志功、三岸節子といった、日本美術界を代表する作家たちの作品を鑑賞できます。

梅原龍三郎

『南仏カンヌ風景』
『裸婦扇』 (1938年)
『姉妹併座図』 (1942年)
『暁天松富士』 (1955年)
『薔薇図』 (1966年)

藤田嗣治

『蚤の市』 (1954年)
『バラを持つ美女達』 (1960年)
『占いの老女』 (1949年)
『姉妹』 (1957年)
『エバァ』 (1960年)

須田剋太

『さんま』
『お染』
『静物』
『魑魅魍魎』
『静物』

加山又造

『白牡丹』
『猫』
『瑞祥』
『日輪』
『鳥』
『雪・櫻島』
『黒豹』

棟方志功

『抜弁天尊女図』 (1973年)
『くちなし妃の柵』
『風林山房図』 (1963年)
『松柏屏風柵』 (1957年)
『波乗弁天の柵』 (1974年)

三岸節子

『室内』 (1940年)
『静物』 (1952年)
『三つの鳥』 (1956年)
『飛ぶ鳥と魚』 (1958年)
『はにわの世界』 (1960年)
『囚』 (1960年)
『十字架の壺』 (1962年)
『飛ぶ鳥(火の山にて)』 (1962年)
『魚のある窓』 (1963年)
『ヴェネチア』 (1973年)

これらの作品群は、日本の美術史における重要な変遷を物語るだけでなく、各作家の個性と創造性が際立っています。

また、近現代美術の展示も行っており、以下の現代作家の作品も展示されています。

小西紀行『2013無題』 (2013年)
Zheng Wei『Play Music』 (2014年)
Zheng Wei『White Portrait No.1』 (2014年)
Zheng Wei『White Portrait No.2』 (2014年)
ローデル・タパヤ『Modern Captives』 (2013年)
Rodel Tapaya『The Beginning of Man』 (2010年)
Rodel Tapaya『House of Fairy』 (2011年)

利用案内

開館時間: 12:30 - 17:00 (入館は16:30まで)
休館日: 平日、資料整理日、年末年始 (土日祝のみ開館)
入館料: 一般1,000円、学生500円、敬老500円、障害者500円
メーグル1DAYチケット、ドニチエコきっぷ提示で200円割引

交通アクセス

名古屋市営地下鉄桜通線「高岳駅」2番出口から徒歩約10分。
名古屋市営バス名鉄/基幹バス（基幹2号）の「白壁」または「清水口」バス停で下車、徒歩約5分。
なごや観光ルートバスメーグル「文化のみち二葉館」バス停で下車、西に徒歩3分。

関連情報

美術館の一覧
企業博物館
文化のみち

外部リンク

文化のみち 堀美術館 HP (日本語)
公益財団法人 堀科学芸術振興財団 (日本語)
文化のみち 二葉館
堀美術館 - NAGOYA CONCIERGE (日本語)

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