報知プロスポーツ大賞

報知プロスポーツ大賞について

報知プロスポーツ大賞（ほうちプロスポーツたいしょう）は、報知新聞社が主催し、毎年12月に発表されるプロスポーツに関する賞です。この賞は1976年に創設され、日本国内のスポーツ界において権威ある賞の一つとされています。2013年度からは特別賞の対象を従来のプロスポーツのみならず、全てのスポーツに拡大し、さらにその価値を高めています。

背景と設立の理由

日本における主要なプロスポーツの表彰制度は1968年から公益財団法人日本プロスポーツ協会が発表している日本プロスポーツ大賞が存在しました。しかし1973年におこった選考問題が報知プロスポーツ大賞の創設につながる重要な出来事でした。この年の大賞選考で、本命視されていたプロ野球選手の王貞治ではなく、キックボクシングの沢村忠が選ばれ、激怒した読売新聞社が特定の選手に偏った選考を避けるためにこの賞を設立させることに決定しました。

選考方法と特徴

報知プロスポーツ大賞は他のスポーツ賞との大きな違いとして、各競技から一人または一チームを選出するのではなく、競技ごとに選考を行います。プロ野球についてはセ・リーグとパ・リーグに分かれ、プロゴルフも男女別に選考が実施されるなど、より公平性が求められています。また、大相撲、ボクシング、さらに1993年から加わったJリーグも選考に含まれています。ただし、その他の競技に関しては競技別の選考は行われません。

報知プロスポーツ大賞と他の賞との関係

報知プロスポーツ大賞は、一方で日本プロスポーツ大賞との関係や影響も重要です。日本プロスポーツ大賞は、運営に関する問題から日本野球機構や日本相撲協会が離脱し、2019年度以降の実施が事実上中止となりました。しかし、日本野球機構は2022年に再度参加し、2022年度には4年ぶりに表彰が行われました。それに対し、報知プロスポーツ大賞は新型コロナウイルスの影響で2020年度以降の表彰が行われず、2019年が最後の開催年となっています。

賞の種類とキャット

この賞は、プロ野球（セ・パ各1名）、プロゴルフ（男女各1名）、大相撲、プロボクシング、Jリーグなどのカテゴリがあり、また特別功労賞や特別賞、フレッシュ賞といった数多くの受賞部門が設けられています。歴代受賞者の情報も公式サイトにて公開されています。

これからの展望

報知プロスポーツ大賞は、読売が主催するプロ野球の沢村賞や正力賞、アマチュアスポーツの日本スポーツ賞、さらにはパラスポーツの日本パラスポーツ賞と棲み分けを図り、今後もその独自性を保ちながら継続していくを目指しています。1976年には報知映画賞も同時に設立され、報知からの広範な文化活動の一環ともなっています。今後も日本のプロスポーツ界において重要な位置を占め続けることでしょう。

もう一度検索