堺市立図書館

堺市立図書館：歴史と進化を遂げる地域密着型図書館

概要

堺市立図書館は、大阪府堺市に広がる公共図書館システムです。中央図書館を堺区の大仙公園内に置き、市内各区には地域図書館と複数の分館が設置されています。市民の読書環境向上と生涯学習支援を目的に、多様なサービスを提供しています。

利用には、堺市とその周辺地域（大阪市、高石市、泉大津市、和泉市、忠岡町、大阪狭山市）在住者、または堺市内に通勤・通学する方が対象となる貸出カードが必要です。このカードは、図書館全館で利用可能です。

歴史

堺市立図書館は、1916年6月15日に宿院小公園内に開館しました。初代館長には、大阪府立図書館長である今井貫一氏が就任。開館当初から地域住民に愛される図書館として歩み始めました。しかし、1934年の室戸台風による被害や、1945年の堺大空襲による焼失など、幾度もの困難を乗り越えてきました。

戦後の復興を経て、1971年には大仙公園内に新図書館が建設され、現在の中央図書館へと発展します。その後も、各区への分館開設、新図書館の建設、既存施設の改修など、市民のニーズに応えるため、図書館の規模とサービスは着実に拡大してきました。

図書館の歴史は、時代の変遷とともに移り変わります。1962年には、合併により登美丘町立図書館を継承、1967年には自動車文庫の運行を開始するなど、常に地域社会のニーズに応える柔軟な対応を続けています。また、2005年の堺市の政令指定都市移行後も、新たな図書館の設置や既存図書館の改称などを経て、現在に至っています。近年は、公衆無線LANの整備や図書館ホームページのリニューアルなど、デジタル化への対応も進めています。

沿革の詳細

1916年6月15日: 堺市立図書館開館（宿院小公園内）
1934年9月21日: 室戸台風により館舎が大破
1936年11月: 宿院町東3丁に移転、新装開館
1945年7月10日: 堺大空襲により書庫以外全焼
1949年7月: 戦災からの復興開館
1962年4月: 南河内郡登美丘町合併編入により、登美丘町立図書館を登美丘分館として継承
1967年8月: 自動車文庫（ひまわり号）開設
1971年7月: 中央図書館を大仙公園内に移転、新装開館
1981年7月15日: 堺市立新金岡図書館開館
1983年7月1日: 堺市立泉ヶ丘図書館開館
1989年4月1日: 堺市立鳳図書館開館
1994年7月1日: 堺市立教育文化センター中図書館開館
2000年4月4日: 堺市立新金岡図書館を堺市立北図書館として移転、新装開館
2005年2月1日: 美原町立図書館を堺市立美原図書館として継承
2005年4月1日: 堺市政令指定都市移行に伴い、図書館の改称を実施
2021年3月: 公衆無線LAN（Osaka Free Wi-Fi）整備、提供開始
2021年4月2日: 図書館カウンター堺東開設
2022年4月24日: 図書館ホームページリニューアル

創設期

創設期には、専任の館長がおらず、大阪府立図書館長や市職員が兼任していました。司書も配置されておらず、事務主任が図書館業務を担っていました。専任の館長と司書が配置されたのは、昭和12年（1937年）になってからです。

図書館一覧

堺市立図書館には、中央図書館、地域図書館、分館、カウンターなど様々な施設が設置されています。各館の蔵書数は多岐に渡り、地域特性を反映した資料も多数所蔵しています。また、開館時間やアクセス方法も各館によって異なりますので、利用の際は公式ホームページ等でご確認ください。

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