堺市立工業高等学校

堺市立工業高等学校

堺市立工業高等学校（さかいしりつ こうぎょうこうとうがっこう）は、かつて大阪府堺市堺区に位置していた公立の工業高等学校です。地元では「市工」（いちこう）の通称で親しまれていました。

概要

1905年、実業補習学校としてその歴史をスタートさせ、1948年の学制改革を経て、新制工業高等学校として再編されました。最盛期には、機械科、材料システム科、建築科、インテリア科の4学科を擁し、地域の工業教育を担っていました。

しかし、時代の流れとともに、堺市内の高等学校再編の動きが起こり、2008年度に堺市立の高等学校4校が統合されることになりました。その結果、従来の堺市立工業高等学校の敷地には、全日制・定時制併設の堺市立堺高等学校が新たに設置されることとなりました。この統合に伴い、堺市立工業高等学校は2008年度から生徒募集を停止し、在籍していた最後の生徒たちが卒業した2010年3月をもって、その長い歴史に幕を閉じました。

閉校後、堺市立工業高等学校が担っていた教育機能は、堺市立堺高等学校に新設された「サイエンス創造科」および「機械材料創造科」「建築インテリア創造科」に引き継がれ、その精神は今も息づいています。

また、同校のソーラーカーチームは、鈴鹿サーキットで開催されるソーラーカーレースにおいて、高校生部門で3連覇を達成するなど、輝かしい成績を収めていました。

沿革

1905年 - 堺市教育会付属実業補習学校として開校。櫛屋町東2丁・堺高等小学校内に校舎を置く。
1907年 - 堺市立実業補習学校に改編。
1935年 - 堺市立商工青年学校と改称。車之町西2丁・堺市立高等小学校内に校舎を置く。
1941年 - 堺市立堺実業学校と改称。
1944年 - 堺市立工業学校と改称。向陵東町に移転。
1948年 - 学制改革に伴い、堺市立工業高等学校となる。
1952年 - 定時制課程が堺市立第二工業高等学校として分離独立。
2008年 - 堺市立堺高等学校への統合に伴い、新入生の募集を停止。
2010年2月27日 - 最終学年卒業式・閉校記念式典を実施。
2010年3月31日 - 閉校。

主な出身者

堺市立工業高等学校は、各界で活躍する多くの人材を輩出してきました。

立花大亀 - 臨済宗大徳寺派最高顧問（堺市立実業補習学校卒）
正木良明 - 元衆議院議員
中井国芳 - 元堺市議会議長
石川良照 - 元プロ野球選手
林家そめすけ - 落語家、ものまねタレント
籾谷真弘 - 元サッカー選手
福岡道雄 - 彫刻家
小林圭輔（金属バット） - 芸人
友保隼平（金属バット） - 芸人
金光佑治 - 元プロボクサー（第22代日本ミニマム級王者）・元ボートレーサー

交通アクセス

JR西日本阪和線・南海高野線 三国ヶ丘駅下車、東へ約500m
南海高野線 百舌鳥八幡駅下車、北西へ約500m

関連項目

大阪府高等学校の廃校一覧
日本の工業高等学校一覧
堺市立堺高等学校

外部リンク

堺市立工業高等学校 - ウェイバックマシン（2012年6月21日アーカイブ分）

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